若い世代の職業人とともに
ロータリーの価値
調査によると、退会は入会後2年間で起きる頻度が高いことが分かっています。このため、早い時期に新会員の参加を促すことが極めて重要となります。クラブが新しい体験を提供してはじめて、ロータリアンであることの価値を実感してもらうことができるでしょう。
数多くのNPOやNGOがある中で、ロータリー独自の価値とはどのようなものでしょうか。
ロータリーの特質は、事業や市民社会のリーダーが協力して草の根の活動を行っていることです。多世代の会員が交流を通じて学び、人として、また職業人として成長できるのがロータリーの魅力と言えます。
ロータリーは、世界200の国と地域で、市民の力をつなげ、グローバルなネットワークを形成しています。一人ではできないことも、ロータリーでは可能になります。一人の発想が大きな活動に発展し、出会いから大きな機会が生まれるのがロータリーです。
会員がロータリーでの体験を友人や知り合いに伝えれば、波及効果となってロータリーに対する公共の認識も変わっていくでしょう。
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「ロータリーの醍醐味は人とのつながり、つまりネットワークづくりです。若い人にはこれが入会の動機となります。ロータリーなら、地元企業の社長と同じテーブルに座り、歓談できることもしばしば。地域社会を支えているグループの一員になれるのが魅力です」
— キャシー・フェイ (アイオワ・グレートレイクス・ ロータリークラブ)
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「世界中どこへ行ってもロータリアンがいる。ロータリーバッジをつけているだけで会話が始められ、そして友達になれる。地元でのつながり、世界的なつながり、ローカルとグローバルその両方で信頼できる友情を育めます。ロータリアンになる一番の魅力は、世界中のお友達候補と出会える権利が得られることだと思います」
— 赤山 聖子(2720 Japan O.K. ロータリーEクラブ)
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「これほど多世代、多業種の会員がいるグループや団体はめずらしいと思います。ロータリーは非常にユニークです。世代間交流の機会、地域社会を動かしている人たちと親密に交わえる機会は、ロータリーにしかありません」
– コナー・ギー(シカゴ・ロータリークラブ)
クラブの体験:チェックリスト
クラブで得られる体験が、会員にとってのロータリーの価値となります。職業人としての成長、地域社会への貢献、生きがいの発見など、会員が望む体験をクラブで味わうことができるでしょうか。クラブでの活動に時間を捧げる価値があると、会員は感じているでしょうか。以下の問いについて考えてみましょう。
地域社会への影響
地域社会のために活動できる機会はありますか。海外で奉仕活動を行う機会はどうでしょうか。
【参考】
- 奉仕プロジェクトの計画と実施のヒント
- ロータリアン行動グループ:自分やクラブの関心分野にかかわるロータリアン行動グループに連絡し、グループに参加したり、クラブが計画中の活動について助言してもらうことができます。
職業人としての成長
卓話の講師として地元の事業者や市民社会のリーダーを招いたり、会員が自分の仕事を紹介するなど、職業人として学び、ネットワークを広げる機会がありますか。メンター制度、リーダー育成、スキル研修も取り入れていますか。
【参考】
- ロータリーや地域社会に参加するためのアイデアを紹介した「奉仕と友情の輪を広げよう」」をご利用ください。会員への配布用にも最適です。
- 会員、地元市民、ビジネスリーダーを対象としたスキル開発やリーダーシップ研修を行い、「学び」の場としてクラブで人びとをつなぐことができるでしょう。「実践リーダーシップ」をご参照ください。
- 職業の経験やスキルを生かして地域社会のニーズに応える活動を立案しましょう。「職業奉仕入門」をご参照ください。
つながりを築く
新しい仲間を迎え入れ、世代を超えた交流をしていますか。会員の関心に応じて、クラブで、またクラブを超えたネットワークを築く機会を設けていますか。
【参考】
- 異なる国や文化の会員が結びつくことのできるロータリー親睦活動グループにご参加ください。趣味や関心を同じくする世界中の仲間との友情を培うことができます。
- 顧客だけでなく従業員の満足度を重視する企業が増えています。会員が満足できるクラブづくりのために、「会員増強のための評価ツール(PDF)をご利用ください。
- 新会員をクラブに迎え入れ、積極性を引き出すために、「新会員オリエンテーション:クラブでの第一歩を踏み出してもらうために」をご参照ください。