ロータリーは、一人のアメリカ人のビジョンによって始まりました。その人の名は、ポール・ハリス。シカゴで弁護士として働いていたハリスが、世界初のロータリークラブ(シカゴ・ロータリークラブ)を設立したのは、1905年2月23日。さまざまな分野の職業人が集まって知恵を寄せ合い、生涯にわたる友情を培うことのできる場をつくることが、ハリスの夢でした。
以来110年以上にわたり、ロータリーの会員は世界が抱える数々の問題に取り組んできました。今やロータリークラブは、世界のほぼすべての国や地域で草の根の活動を行っているほか、120万人の会員ネットワークを生かして世界レベルの取り組みも行っています。
「ロータリー」という名は、当時、各メンバーの職場を順番にミーティング場所として使っていたことに由来します。
ロータリーが私たちにとって何を意味するにせよ、世界は、その活動成果によってロータリーを知るのです
ポール・ハリス
ロータリー創設者
-
26.50.00ドル
1917年にロータリー財団に寄せられた
初の寄付 -
500.00ドル
1930年にロータリー財団から授与された
初の補助金(国際障害児協会へ)
ロータリーのコミットメント
「ロータリアン」と呼ばれるロータリー会員はこれまで、単なる歴史の傍観者としてではなく、歴史の一部となって活躍してきました。ロータリーには、創設時から現在まで変わらない3つの特徴があります。
まずは、ロータリーの「国際性」です。創設後わずか16年の間に、ロータリークラブは6大陸へと広がりました。日本では1920年(大正9年)に初のロータリークラブ(東京ロータリークラブ)が設立されています。今日私たちは、さまざまな方法で世界が直面する諸問題に応えるために、世界のほぼすべての国で活動しています。
2つ目の特徴は「粘り強さ」です。第二次世界大戦中、ドイツ、オーストリア、イタリア、スペイン、日本のロータリークラブは、ロータリーからの脱退を余儀なくされました。しかし、これらの国々のロータリアンは、リスクを承知で非公式にミーティングを続けました。戦後、ロータリーに復帰したこれらのクラブは、ロータリーのみならず、国の再建においても大きな役割を果たしました。
最後に、「奉仕へのコミットメント」です。ロータリーは大きな夢を掲げ、常に高い目標を掲げています。1979年、ロータリーは、フィリピンで600万人の子どもたちにポリオの予防接種を行うプロジェクトを開始し、これが世界的なポリオ撲滅活動のきっかけとなりました。野生型ポリオウイルスが常在する国は、1988年の125カ国から、現在はわずか3カ国に減っています。