リーダーからのメッセージ
年次報告のコンテンツ
今年度、ロータリーは、ウイルスの世界的流行、自然災害、食糧不安など、激動といえる状況に直面しました。しかし、これを一つの機会として、互いを大切にし、一人ひとりがこの変化の時代に適応し、受け入れ、人びとのために永続的な変化をもたらすことができました。私たちが直面している課題は今も続いており、今後も適応していく必要があるでしょう。しかし、このような中でもロータリーが縮小しなかったことを私たちは誇りとすることができます。私たちは、困難な時代に行動を起こす人としての役割を受け入れました。
これからお読みいただくように、私たちはこの1年で目覚ましい成功を収めました。アフリカ地域が野生型ポリオのない地域としてWHOによって宣言されたこと、最初の大規模プログラム補助金の受領対象として「Partners for a Malaria-Free Zambia(マラリアのないザンビアのためのパートナー)」が実施されたこと、新たな重点分野として「環境」が追加されたこと、そしてロータリー平和センター専門能力開発修了証取得プログラムを再構築するとともに、アフリカ初のロータリー平和センターに学生を迎え入れたことなど、ロータリーは大胆に行動してきました。2020-21年度にはロータリー財団に4億4,090万ドル以上の寄付が寄せられ、ファンドレイジングにおける記録を残すことができました。しかし、ニュースの見出しでは語られない重要なことがあります。それは、私たちが互いに手を差し伸べ、グローバルな友情のネットワークとしてロータリーを定義する思いやりを世界各地で示したことです。
来る年度において、ロータリーの行動計画に基づいて行動していくことで、「より大きなインパクトをもたらす」「参加者の基盤を広げる」「参加者の積極的なかかわりを促す」「適応力を高める」という優先事項を推し進めることができるでしょう。今日の世界は、コロナ禍を終息させ、意義あるかたちで互いのつながりを取り戻し、世界の安定と平和の基盤構築に必要な信頼関係を再び築いていくための支援を必要としています。今こそ私たちが行動するときです。ロータリーの力を最大に引き出していきましょう。
ホルガー・クナーク
2020-21年度国際ロータリー会長
K.R. ラビンドラン
2020-21年度ロータリー財団管理委員長