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ロータリーがインドの農家支援のために200万米ドルの大規模プログラム補助金の授与を発表

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ロータリー国際大会で健康な地域社会づくりとポリオ根絶にスポットが当てられる

文:

国際ロータリーの第4回大規模プログラム補助金200万米ドルが気候変動の影響を受けたインドの農家の支援のために授与されることが、2024年ロータリー国際大会(シンガポール)でバリー・ラシン財団管理委員長により発表されました。

「Partners for Water Access and Better Harvests in India」(インドにおける水へのアクセスとより良い収穫のためのパートナー)と呼ばれるこのプログラムは、地下水量を改善し、耕作面積を広げ、約6万人の農家の収入を推定25~30%改善することを目指しています。 

「インドの農家は世界の穀物やコメ、そのほかの主食を生産していますが、これらの農家が依存している地下水がなくなりつつあります。気候変動により雨量が不安定となり、それにって干ばつが起きています」とラシン管理委員長。「私たちは、インドの農家と協力して、インドの次世代やそれ以降の世代のための持続可能な農業に必要な種をまくための5年間のプログラムを立案しています」

「Partners for Water Access and Better Harvests in India」では、砂防ダムや池などの雨水利用システムを作ることで、四つの州で地下水を毎年10~15%増やすことを目指しています。また、約4,100ヘクタールの土地の土壌侵食を削減するため、点滴灌漑を導入し、在来種や果樹を植えます。こうした取り組みにより、気候変動の影響が抑えられ、持続可能な農業慣行が助長されます。

大規模プログラム補助金は、少なくとも一つのロータリー重点分野に一致し、より大きなインパクトをもたらすために拡大可能かつ持続可能で成果が実証済みのプログラムに授与されます。プログラムはロータリー会員が提唱し、地域社会やパートナー団体と協力して実施されます。

今年の最終選考に残ったほかのプログラムには、ウガンダの少なくとも200の公共医療施設で妊産婦と新生児の死亡をそれぞれ35%削減する「One Million Healthy Mothers and Newborns」(ウガンダにおける100万人の健康な母親と新生児)がありました。

  1. シンガポールで開催中の2024年ロータリー国際大会、友愛の家に設置されたピースパークを訪れた出席者たち。

  2. シンガポールで開催中の2024年ロータリー国際大会中、奉仕プロジェクトの成果測定に関するワークショップに参加した人たち。

  3. シンガポールで開催中の2024年ロータリー国際大会、第3回本会議後にアイデアを話し合う出席者たち。

  4. シンガポールで開催中の2024年ロータリー国際大会で歓談する参加者。

  5. シンガポールで開催中の2024年ロータリー国際大会、ポリオ根絶への進捗について分科会で学ぶ出席者たち。

健康な地域社会とポリオ根絶

国際ロータリー、ゲイツ財団、ワールドビジョンのパートナーシップにより立ち上げられた「ロータリー健康な地域社会チャレンジ(Rotary Healthy Communities Challenge)」も、今大会で正式に発表されました。この3,000万米ドルのプログラムは、アフリカの4カ国(コンゴ民主共和国、モザンビーク、ナイジェリア、ザンビア)で多くの子どもの命を奪っている疾病に取り組むものです。ゲイツ財団のアドボカシー・コミュニケーションプログラム副責任者であるオビナ・オニェクウェナさんが、このプログラムとビル・ゲイツからのビデオを紹介しました。「このプログラムは、対象国でロータリー会員にリソースを提供し、マラリア、肺炎、下痢による死亡を減らすために大規模な介入を行うことを可能にします。これらの疾病は5歳未満の子どもにとって大きな脅威となっています」とオニェクウェナさん。「私はナイジェリアで生まれ育ちましたから、このプログラムが祖国やそれ以外で人びとの命を救うものであることを知っています」

今大会では、ポリオ根絶に向けたロータリーの活動の最新状況も紹介されました。

この日の本会議では、世界保健機関のポリオ根絶責任者であるエイダン・オリーリーさんとYouth CatalystグループのCEOであるタヤバ・グルさん(パキスタン、イスラマバード[メトロポリタン]ロータリークラブ会員)が対談に参加。ロータリーが創立パートナーとなっている「世界ポリオ根絶推進活動」(GPEI)では、毎年、4憶人の子どもにポリオの予防接種を行っています。

ポリオ根絶に関する二つの分科会で今後の活動にも焦点が当てられたほか、困難な時代におけるトラウマとメンタルヘルス(マッキナリーRI会長のイニシアチブの一つ)やAIの活用とクラブの未来をテーマとした分科会も開かれました。後者の分科会では、アネグレット・シュニックさんとピーター・ウィルファートさんがAI(人工知能)に関するプレゼンテーションを行い、ロータリー会員がクラブでAIを活用する方法を紹介しました。「AIは急激に成長しており、このトピックについて考えることが重要」とシュニックさんは言います。

シュニックさんとウィルファートさん(ドイツ、バイロイト・エレミタージェ・ロータリークラブ会員)は、 AIへの恐怖感を和らげるとともに実用の可能性を紹介し、クラブがAIツールを活用してニュースレターやソーシャルメディアなどの公共イメージ向上活動を促進できることを例に挙げました。また、AIで奉仕プロジェクトのアイデアを生み出し、例会での発言を記録し、会員アンケート調査の結果を分析できることも示しました。情報テクノロジーの専門家で、ロータリー会員向けの特別なAIツールを開発したウィルファートさん(自称「フレンドリーなハッカー」)は、「AIは、私たちにとって大切なすべてのことをもっと良くする方法」と述べました。

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- 2024年5月