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参加者の基盤を広げる

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地域社会を反映したクラブが実現したとき、ロータリーの力は最大になります。

ロータリーは、多様な才能やスキル、経験の人びとのネットワークを築いて課題に取り組み、人びとの生活を改善しています。より多くの人が参加することで、さらに大きな変化がもたらされます。 

私たちはロータリーを通じて希望と行動するきっかけを生み出し、力を合わせて大きな目標に取り組むことができます。また、地域社会のリーダーやチェンジメーカー(変革推進者)とのつながりを築き、パートナーシップを結び、協力して活動する機会を見つけることで、世界が直面している課題に長期的な解決をもたらすことができます。

共に前進する

今年は、新型コロナウイルスの流行の最中でも、世界各地で320以上のロータリークラブが新たに加盟しました。これらのクラブは、人、団体、政府機関のつながりと文化的な架け橋を築き、地域社会の発展を阻む課題に取り組むグローバルネットワークの一員となりました。私たちは共に、平和、正義、平等な世界の実現に向けて前進します。 

皆で参加し、共に行動しましょう。そのための最たる機会は、毎年10月24日の「世界ポリオデー」です。この日、ロータリアン、ローターアクター、パートナー団体、政府、その他多くの支援者が、世界中でポリオ根絶に対する認識向上に取り組みます。2019年には、世界ポリオデーにちなんで136カ国で5,900件以上のイベントが開催され、過去最高数となりました。ソーシャルメディアでも、480万件のコメント、シェア、リツイートが行われました。世界ポリオデーは、ポリオ根絶活動について学ぶだけでなく、歴史上最も野心的な公衆衛生イニシアチブの一つに参加する機会です。 

2020年1月、ロータリーとビル&メリンダ・ゲイツ財団は、ファンドレイジングのための長年にわたるパートナーシップを更新しました。ロータリーは3年間、毎年5000万ドルの寄付を集めることに注力します。この寄付金にはゲイツ財団から2倍額が上乗せされるため、合計4億5000万ドルになります。 

もう一つの最優先事項は、会員基盤の成長と多様化を図り、地域社会を反映した会員基盤を築くことです。このためロータリーでは、さまざまな経験と奉仕の機会を提供する新しい種類のクラブの創出にも力を入れています。週一度の昼食例会が理想的だと感じる会員がいる一方で、ほかの会員にとっては費用や時間が負担となる場合があります。柔軟なクラブを作っていくことによって、より多くの人がロータリーを経験することができます。 

すべての会員と参加者に、多様かつ公平で、開放的なクラブ体験を提供することが不可欠です。ロータリーでは、あらゆる年齢、民族、人種、肌の色、能力、宗教、社会経済的地位、文化、性別、性的指向、性自認の人を歓迎します。地域社会を反映したクラブが実現したとき、ロータリーの力は最大になります。

革新的アプローチ

ダルエスサラーム・オイスターベイ・ロータリークラブ(タンザニア)では、会員の出身地が約20カ国におよび、地元の多様性が反映されています。 会員を増やし、参加の基盤を広げるため、クラブは5つの新クラブのスポンサーとなりました。各クラブでは、新会員を魅了するために異なる経験を提供しています。これらの新クラブには一つのEクラブと地理的に分かれた4つのクラブが含まれ、より多くの人が参加できるよう食事を伴わない夕方例会を開いています。クラブでまだ反映されていないグループの人を歓迎し、参加を奨励しているこれら5つのクラブでは、女性が初代クラブ会長となりました。

オイスターベイのクラブでは、楽しいファンドレイジング活動として毎年ヤギレースを開催しています。

また、セントジョセフ大学(タンザニア)でローターアクトクラブを、地元の高校でインターアクトクラブを、そしてインフラ整備を必要とする貧困地域でロータリー地域社会共同隊を立ち上げ、若者や専門家による参加を促しました。 

これらの新クラブは既に変化をもたらしています。一つのクラブは小児がんの医療施設に物資を寄贈し、別のクラブは幼稚園の教室改装や地元小学校での浄水フィルター設置に取り組んでいます。

金属製のスタンドの上に置かれた100リットルのタンク。底部には真鍮製の給水栓と石鹸置きがあります。

パートナーとの協力 

世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの世界的流行を宣言した際、第9212地区(エリトリア、エチオピア、ケニア、南スーダン)全域のクラブが対応チームを結成し、手洗い場を各地に設置しました。また、失業した家族に食料を提供し、個人用防護具のための資金を調達。その際に地元のパートナーも重要な支援を行いました。 

20日以内に、エチオピアとケニアでのファンドレイジング活動で21,000ドル以上が集まりました。ケニアのPrime Bankは、集まった寄付と同額を上乗せすることに同意。チームはその資金を使って水タンク100基を購入し、業者を説得してさらに100基を寄贈してもらいました。 

ロータリー地域社会共同隊(ロータリー会員と協力して奉仕プロジェクトに取り組むグループ)は、効果的な手洗いの方法について研修を実施し、さまざまなデータを収集しています。地元のニーズに関するデータを集めたクラブは、砂糖、トウモロコシ、米、レンズ豆、塩、石鹸を家庭に配布しました。また、ケニアの都市スラム街の女子や女性のために無償サービス、アドボカシー、教育を提供している草の根の団体Shofcoと提携し、駅でのモニタリングを行いました。

コロナ禍におけるロータリアンの取り組みは、協力に関心を抱く銀行や保険業者などの組織から注目を集めました。