グローバル補助金のための一対一のサポート
地区ロータリー財団委員長がクラブをお手伝いできます
ピース・ジェフリー・タレムワさん(タンザニアとウガンダの一部を含む第9214地区パストガバナー)は、海外の開発機関での勤務を通じて、20年以上にわたり補助金の運営に携わってきました。そんな彼がロータリークラブのプロジェクトを訪れた際、ある問題に気づきました。
「クラブは資金を受け取るものの、最終的には自分たちが良いと思った別のことをしてしまうことが多いんです」とタレムワさん。「結局、これは資金管理の問題に行きつきます。なぜなら、それは補助金申請書で合意された内容ではないからです」
「最大の問題は、知識の不足でした」と彼は付け加えます。「多くのロータリアンは、グローバル補助金について十分に理解していないのです」
地区財団委員長に相談
この知識不足を埋める役割を果たすのが、地区ロータリー財団委員長です。補助金の資格や手続きについて説明できるほか、今後のプロジェクトで協力できる他国の地区との関係構築、資金の調達、申請書と報告書の作成を手伝ってくれるメンターの紹介といったサポートを提供できます。クラブは、地区財団委員長と協力することで、より円滑にグローバル補助金を活用し、最終的により効果的かつ持続可能な方法で多くのコミュニティを支援できます。
現在、地区財団委員長を務めるタレムワさんは、2022-23年度ガバナーとして開始した補助金プロセスの簡素化に取り組んでいます。この新しいプロセスでは、クラブをグループに分けて補助金申請、活動、研修行事を行います。研修は、新任のリーダーではなく、退任する地区財団委員長や補助金チームが行います。また、補助金サポート役員(地区で新たに設けた役職)が、すべての補助金申請についてクラブのグループを指導し、資金が計画通りに使われ、報告書が期限内に提出されるようにします。
この新しいプロセスは順調に進んでいると、タレムワさんは言います。「グローバル補助金の申請が以前よりもずっと増えました。多くのクラブが、私たちのチームを招いてクラブレベルでの研修を実施しています」
タレムワさんはこう続けます。「資金調達もスムーズになりました。私たちは会員に、“これはあなたのお金です。寄付していただければ、利用可能な資金が生まれます。寄付しなければ資金も生まれません」
審査委員会の設置
ネパールとブータンの第3292地区は、別の問題に対処するために補助金のプロセスを見直しました。多くのクラブ会員が、グローバル補助金プロジェクトに関する重要な情報を欠いていたのです。
ネパール出身で元地区財団委員長のM.K. ジャーさんは、ネパールとインドの2つのロータリークラブの会長が会議で出会い、グローバル補助金を協同提唱することを決めたある事例を思い出します。この補助金は承認されましたが、その後、ネパール側のロータリアンが単独で物事を進めてしまい、この補助金についてクラブのほかの会員にまったく知らされていなかったのです。
こうした問題を防ぐため、地区は財団委員長を含む「審査委員会」を設け、すべての補助金申請を審査することにしました。審査を受けるには、クラブは地域社会調査を完了し、承認フォームと地区財団活動資金申請フォームに記入する必要があります。プロジェクトはクラブの奉仕プロジェクト委員会が選定し、クラブのロータリー財団委員会と理事会の両方から承認を得なければなりません。クラブはその後、プロジェクトについて全会員と話し合うための協議会を開く必要があります。
地区の審査委員会は、この協議会の議事録を確認し、地域社会調査のデータをチェックします。すべてに問題がなければ、地区はクラブの補助金申請と報告のプロセスをサポートします。
「これにより、補助金やプロジェクトの状況を各会員が把握できます」と、ジャーさん。「地域でどのような活動が行われているかを会員が知っていれば、報告が容易になるだけでなく、多くの問題を未然に防げます」
そのほかのリソース
補助金申請や資金調達、地区補助金資金の管理など、地区ロータリー財団委員長には多くの仕事が多くあります。国際ロータリーは、オンラインコースやダウンロード可能なガイドなど、地区ロータリー財団委員長が補助金申請プロセスを理解し、情報を的確に伝えられるようにするための豊富なリソースを用意しています。地区財団委員長は、クラブと協力してよりインパクトの大きいプロジェクトを生み出すために、これらのリソースを役立てることができます。
RIの地域別補助金担当職員も、補助金受領資格に関するアドバイスやよくある問題の解決策、成功のためのヒントを提供するなど、補助金プロセスをお手伝いできます。プロジェクト計画の初期段階でクラブが地域別補助金担当職員に連絡を取ることが強く奨励されています。
本稿は『Rotary』誌2025年4月号に掲載された記事を翻訳・編集したものです。