世界各地のポリオ根絶活動

伝統と革新が織りなす各地の活動をご紹介

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世界レベルでポリオ根絶活動が進展する中、世界各地のロータリー会員は、伝統的な方法やユニークな方法を駆使しながら、認識向上、ファンドレイジング、アドボカシーを行っています。ヨーロッパ、アフリカ、アジア、南北アメリカなど世界各地でロータリー会員は、ポリオのない世界を実現するために全力を尽くしています。

ドイツ：ポリオ根絶の旅

トビリシ・アンバサダー・ロータリークラブ（ジョージア）の会員、バシャール・アスフォーさんは、8月31日にベルリンを出発し、フォルクスワーゲンのワゴン車でヨーロッパを巡回しました。彼の目的は、ポリオ根絶への関心を高め、寄付を集め、新たなボランティアを募ることです。16カ国を巡り、38都市でミーティングを行った後、10月20日と21日にドイツのケムニッツで開催される世界ポリオデーのイベントで彼の旅は最高潮を迎えます。旅の詳細はこちらから

ブラジル：Together Against Polioキャンペーン

ブラジルのロータリークラブは、「Together Against Polio（共にポリオ根絶を）」キャンペーンを通じて、ポリオ根絶と予防接種に対する認識向上を図っています。このキャンペーンでは、看板、パンフレット、ソーシャルメディアのほか、WHO（世界保健機関）、汎米保健機構（Pan American Health Organization）、世界ポリオ根絶推進活動（GPEI）などの情報源から検証された情報を掲載したウェブサイトも立ち上げています。広範なネットワークを通じて、クラブはキャンペーン資料を配布し、正確な情報を広め、全国でポリオ予防接種を奨励しています。

マダガスカル：認識向上のための都市ランニング

アンタナナリヴォ-マハマシナ・ロータリー・クラブは、マダガスカル首都のクラブと結束し、第6回アーバントレイル・ランニングイベントを開催。アフリカの予防接種週間に合わせて実施されたこのイベントでは、7キロと14キロのコースに4,000人以上が参加しました。この活動は、UNICEF（国連児童基金）やWHO（世界保健機関）などと協力し、ポリオプラス・プログラムと予防接種の重要性に対する認識を高めることを目的として行われました。

フランス：楽しさと目的を兼ね備えたティラノサウルス・レース

フレジュスで開催されたティラノサウルス・レースでは、参加者がティラノサウルスの着ぐるみを着てレースを行い、ポリオ根絶への認識向上とファンドレイジングを行いました。第1730地区が主催するこのイベントは、10月21～22日にフレジュス国際航空祭と並行して開催されます。ポリオのない世界を目指すロータリーの熱意を示し、この重要な目的のために人びとの関心を集めるクリエイティブな方法です。レースの詳細はこちらから

コロンビア：愛の動物園

ロータリアンのソニア・ウリベさんとアルベルト・ロンドニョさんは、末期の疾病にかかっている子どもたちを慰めるために「エル・ズー・デル・アモール」（愛の動物園）を立ち上げました。この活動では、キリンのアナやトラのルーカスなどのぬいぐるみが、ロータリーのロゴ入りシャツを着て、子どもたちと遊びます。ロータリアンは、これらのキャラクターと世界各地を訪れ、子どもたちと写真を撮ることで笑顔と支援の輪を広げています。このプロジェクトで集まった約26万米ドルは、ポリオ根絶活動や7万6,000人以上の子どもたちへの予防接種に充てられ、子どもたちの命を守り、ポリオのない世界を築くために使われます。

フィリピン：料理のコラボレーション

複数のロータリークラブが、End Polio Nowキャンペーンのファンドレイジングを目的とした夕食会を開催しました。2日間にわたり、有名シェフがダバウェニョ料理とイロンゴ料理を振る舞い、参加者はポリオ根絶を支援するとともに、素晴らしい食事を楽しみました。クラブは、このイベントを再び開催することを予定すると同時に、ポリオ根絶活動を支援するほかの共同事業の可能性を模索しています。

韓国：伝統的音楽のコンサートで12,000米ドルを寄付

韓国の済州島で、第3662地区のロータリー会員とセヒャン管弦楽団が、伝統的な宮廷音楽のコンサートを開催しました。このような催しが開かれる機会が限られている済州島民にとって、このコンサートは貴重な体験となりました。400人が参加し、ポリオプラス基金を支援する1,600万ウォン（約12,000米ドル）の寄付が集まりました。

日本：ポリオ根絶祈願の神輿

地域の絆を深める大切な伝統行事である親子三代夏祭り。コロナ禍を経て4年ぶりに開催された行事には大勢の人が押し寄せ、第2790地区は、END POLIO NOWのシャツと祭りの衣装を身にまとい、ポリオ根絶活動の啓発と達成を祈願する神輿を担いで市内を練り歩きました。厄除けや祈願成就のご利益があるとされる神輿を担ぐには、大勢で声を合わせて音頭を取る必要があります。神輿を担ぐ会員のパワーは、ポリオ根絶活動を力強く後押ししたに違いありません。

インド＆イタリア：ポリオ予防接種キャンペーン

第2080地区（イタリア）のロータリアンとその友人たちから成るチームが、インドのウッタルプラデシュ州での予防接種キャンペーンに参加しました。全国予防接種日（NID）の一環として行われ、チームは現地の第一線で働くヘルスワーカーと協力しました。このキャンペーンには、現地の女性も積極的に参加しました。ロータリー会員は、世界的なポリオ予防接種活動をこれまで一貫して支援し、さらなる支援を募るために体験談の紹介にも力を入れています。

-- 2023年10月24日