世界中で活躍する「行動人」

2024年8月

文：Brad Webber

ベリーズ

ベリーズシティ・ローターアクトクラブは、青少年に焦点を当てた活動の一環として、農村部の学校とロータリークラブが設置を支援した公園の改修を行っています。4月には、会員が幼稚園に集まり、トイレのペンキ塗りやその他の美化活動を行いました。今後は新しいトイレの設置も予定されています。「10教室の黒板をホワイトボードに交換し、プリンターやその他の学校用品、衛生用品を寄贈できた」と、直前会長のクリストフ・ニコルソンさんは話します。クラブは通信プロバイダー業者と提携し、スマートフォンが当たるくじ引きを行ってプロジェクトの費用を賄いました。また、第4250地区から1,000ドルの補助金も受けました。ニコルソンさんによると、3月にはバラマの公園でバスケットボールとゴールネットを交換し、ベンチと遊具のペンキ塗りを行ったとのことです。

コロンビア

ククタ・シウダード・デ・アルボレス・ロータリークラブは1月、ボゴタから北東に約560キロメートル離れた町で、約600ドルの学用品を購入し、ノート、鉛筆、ペン、消しゴム、鉛筆削りなどを含む文具100セットを同市の生徒たちに提供しました。また、同クラブの会員はラス・デリシアス近隣の生徒たちも支援しました。「勉強道具を受け取って喜ぶ生徒たちを見て、自分たちの心も温まり、支援を継続していく励みになった」と、元クラブ会長のドラ・パトリシア・ロボさんは話します。このプロジェクトが始まって以来、1,400人以上の生徒が恩恵を受けています。

リベリア

モンロビア・ロータリークラブは、若い女性たちが再利用可能な生理用ナプキンを製造・販売する零細企業を立ち上げるための研修を支援し、「生理の貧困」に取り組んでいます。コロラド州のラブランド・ロータリークラブからの資金援助を受け、リベリアのロータリアンは非営利団体「Dignity:Liberia」と協力し、首都モンロビアと半農村地域であるカカタで200人の女性を対象に2回の研修を行いました。「ナプキンの値段は高く、家計が苦しい多くの家庭では手が届きません。そのため、何千人もの少女たちが頻繁に授業を欠席し、最終的には学校を退学してしまうのです」と、モンロビアの元クラブ会長であるモニーク・クーパー・リバプールさんは話します。このイニシアチブは、リプロダクティブヘルスの向上と、フィスチュラ（長時間の分娩による体への負担によって起こりうる）の治療を促進することを目的としたクラブ間のパートナーシップから生まれました。

北アイルランド

ベルファスト・ロータリークラブは1月、高齢者施設の中庭を整備する奉仕を行いました。ロータリアン、地域社会の人びと、司法制度を介した就労者から成るチームは、雑草を取り除き、庭の高台を作り、土を入れました。気温が低かったため計画は縮小されましたが、それでも「かなり骨の折れる」作業だったと、クラブ会員のジェニー・ボイドさんは話します。この費用は、第1160地区の補助金約1,250ドルで賄われました。元会長でプロジェクトリーダーのカレン・ブレアさんは、法律事務所の同僚も募ってこの庭作業に参加しました。「このプロジェクトでは、すべての会員が実践的な活動に参加できます。ガーデニングができない人でも、コーヒーを飲みながら住民とおしゃべりすることで参加できるんです」とブレアさんは話します。

タイ

タイでは人口一人当たりの溺死率が世界で最も高く、毎年約1,500人が溺死しています。タイ政府は事故の防止に取り組んでいるものの、海岸線が何千キロも続くこの国では、水難事故が依然として15歳以下の死因の第1位となっています。サムイ・パンガン・ロータリークラブのアダム・プレストン直前会長によると、人気の観光地であるサムイ島には公共プールがありません。そこでクラブ会員は、水の安全と溺水防止に取り組むロータリークラブから研修を受け、2019年にインターナショナル・スクールのプールで10～12歳の子どもを対象とした一連の水泳レッスン「Swim4Life」を開始しました。また、3名のクラブ会員が、補佐教員を務める地域住民15名とともに、基本的な指導を行っています。4月現在、100人近くの子どもがこのコースを修了しています。公立学校の子どもたちは「水を怖がっていたのに、25メートル泳げるようになった」とプレストンさんは話します。

この記事は、Rotary 誌の2024年8月号に掲載されました

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