世界中で活躍する「行動人」
2025年4月

エクアドル
腎臓疾患と目の問題のつながりを認識したキト・ルス・デ・アメリカ・ロータリークラブは、慢性腎臓病の人びとを対象に、無料の医療と眼科検診を実施しています。高血圧や糖尿病といった腎臓病の一般的なリスク要因は、目の血管を損傷し、視力低下やその他の問題を引き起こす可能性があります。昨年11月、10名のクラブ会員が医療専門家とともにグアヤキルのテオドロ・マルドナド・カルボ病院で100人の検査を行いました。インターアクターも支援し、元クラブ会長のオルガ・カマーチョさんによると、検診には3人の医療専門家(一般開業医、婦人科医、視力矯正と視覚療法の訓練を受けたプロジェクトリーダー)が協力しました。「1日の締めくくりとして、私たちはアートショーを開催し、喜びと希望をもたらしました」と彼女は話します。

バミューダ
10月、ガールスカウトが両親やロータリアンと共に、ハミルトン教区のベイリーズ・ベイ沿いでのビーチ再生プロジェクトに参加しました。「彼女たちは、マングローブ付近のビーチにあった1,000個以上のマイクロプラスチック、数個のブリキ缶、紙、大きなプラスチック、ロープなどを集めました」と話すのは、長年教育に携わり、スカウト隊リーダーでハミルトン・ロータリークラブの会長を務めるキャシー・バセットさんです。これらの7~10歳の少女たちは、バミューダのマングローブの保全について学んでいます。彼女らはまた、バミューダのビーチが独特のピンク色をしている理由を解明するために、砂の地理学的な調査も行いました。75マイルの海岸線の浅瀬に点在するマングローブ、低木、小さな樹木は、生物多様性を支えています。
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10.00%
世界全体で慢性的な腎臓病を患っている人口の割合
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51.00エーカー
バミューダにおけるマングローブの面積

英国
ダーリントン・ロータリークラブは、クリスマスツリーの新たな用途を見出し、過去14年間で16万ドル近くを集めてきました。1月、70人以上のロータリアンとその友人たちが、バイオマス処理業者に木材チップを販売し、発電に利用してもらうため、18,000本のツリーを集めました。運搬車で移動するチームが、雪と氷の中、2日間にわたってツリーを集め、集荷ごとに寄付金を集めました。当初からキャンペーンを主導してきたデビッド・ヘイワードさんは、このプロジェクトは奉仕活動であると同時に、楽しい交流の場でもあると言います。「活動に必要な大型カフェ、大型バン、木をチップ化する樹木医、さらにボランティアのための何百ものパイ料理など、すべて地元の支援者から無料で提供されました」と、ヘイワードさん。「成功は、木の数と、熱意、献身、エネルギー、そして楽しさに左右されます。集められた資金でホスピスやその他の慈善団体を支援しています。

オランダ
フェンロー・マース・エン・ピール・ロータリークラブの資金調達能力は高く、それを物語るのが毎年恒例の中古本、パズル、その他の販売会です。1月の3日間、何千人もの読書家たちが75,000ドル相当の本を購入し、クラブ基金に寄付された金額としては過去最高額となったと、第1550地区のガバナーエレクトであるピーター・エルバースさんは話します。この販売会は36年前に同クラブが共同設立したもので、今年は約140名のロータリアンとその他のボランティアが運営に当たりました。エルバースさんによると、このイベントは1年間の活動の集大成であり、ロータリアンは毎年、クラブ会員から提供された倉庫スペースで約45万冊の本を分類・整理しているとのことです。売れ残った本はパルプ化され、再利用されます。「毎年、数袋分の本を購入し、1年後に贈り物として返却する人もいます」とエルバースさん。「そしてもちろん、また新しい本を購入してくれます。これは、環境にやさしいサイクルを実現する良い方法です」
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800.00万本
2021年に英国で販売された本物のクリスマスツリーの数
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4.00,300万冊
2024年にオランダで購入された書籍

ベトナム
ベトナムの高原地帯にある小学校教師から、暖かい衣類を買えない生徒が多いという説明を受け、ワン・ミリオン・ライブス・サイゴン・ローターアクトクラブは、衣類の寄贈を募る活動を実施しました。12月、ローターアクターたちは、ホーチミン市から240キロ以上離れた地域の先住民族が暮らす村々に、1,000着の衣類を届けました。「困難な旅ですが、彼らの生活環境を改善するための支援に熱意をもって取り組んでいます」と、クラブ会長のティ・ドゥオンさんは話します。これにより、状態の良いコートや靴、手袋やマフラー、アクセサリーなどが食料品とともに学校に送られ、100人以上の大人と子どもたちに提供することができました。
この記事は、Rotary 誌の2025年4月号に掲載されました