ロータリーの投資
国際ロータリーとロータリー財団の長期的な存続に欠かせないのが投資です。
ロータリーの投資担当部は、ロータリー財団管理委員会と国際ロータリー理事会が定めた方針に基づいて、責任をもってロータリーの投資を管理しています。ロータリーは、徹底した資金管理を通じて慎重な投資を行い、組織目標を支えながら持続可能な運営を促進することに全力を注いでいます。
年次基金
年次基金は、ロータリー財団プログラムと重点分野を支える主な資金源です。
年次基金への寄付は、3年間投資され、その投資収益が財団運営費に充てられます。
リスクと投資収益のバランスをとるため、年次基金のポートフォリオは資本増価よりも収益を強調した投資となっています。
年次基金ポートフォリオの69%が確定利付債と高い収益が見込める戦略に、16%が独立的な投資戦略に、15%が不動産に投資されています。
2023-24会計年度の年次基金の収益率は4.9%でした。
過去5年間、年次基金は年間平均3.2%の収益を生み出しています。この収益はキャピタルゲイン、利子、配当金の合計です。
恒久基金
恒久基金の目的は、恒久的かつ持続可能な資金源を提供することです。
恒久基金への寄付は、恒久的に投資され、その収益は財団プログラムを支えるための恒久的な資金源を確保するために活用されています。
このため、確定利付投資よりも高い収益をもたらす可能性のある株式寄りの投資が行われています。
年次基金と比べ、恒久基金は長期的に高い収益率を生み出すと期待されますが、その収益は年度ごとにばらつきが見られます。
2023-24会計年度の恒久基金の収益率は12%でした 。
過去5年間に恒久基金は4億8200万ドルから7億3600万ドルに成長し、年間平均7%の収益を生み出しました。この収益はキャピタルゲイン、利子、配当金の合計です。
ポリオプラス基金
ポリオプラス基金は常に、確定利付証券のみに投資されます。これは、ポリオ撲滅活動のために寄付元金を守り、維持する必要があるためです。
過去には、投資と補助金がより長期的なものと見なされていたため、投資ポートフォリオには高い収益を生み出す長期債が含まれていました。
ポリオプラス基金のポートフォリオは、利率低下の長期サイクルによるメリットを受けました。
現在、ポリオ撲滅の目標達成が近づき、財団が資金を調達・支給するサイクルが短縮されたことから、投資は短期の確定利付債に限られています。
過去数年間の投資収益率は、市場における低い利率および低リスクの短期投資を反映したものとなっています。