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6名の草分けヤングリーダー

ロータリーとローターアクトのメンバー6人が11月、国連ロータリーデーにちなみ、ケニアのナイロビの国連情報センターにて「世界を変える行動人:若いイノベーター」として表彰されることになりました。

このイノベーター達は、35歳未満で、地域の問題を世界的な問題と一部として解決するよう尽力しており、測定可能、継続可能な結果をもたらしていることが評価されました。 

6人の若いイノベーターは、次の方がたです。

氏名:Albert Kafka

クラブ:Rotaract Club of Wien-Stadtpark and Rotary Club of Wien-Oper, Austria

プロジェクト:Intarconnect Mentoring and Generation Projects

革新性:世代の異なるメンバー同士が1年間ペアとなりメンタリングを行い、お互いに学びあい、奉仕プロジェクトに参加する。

内容:Kafkaさんは、オーストリアとボスニア・ヘルツェゴビナのロータリークラブと協力し、ロータリアンとインターアクト(ロータリープログラムの若い世代12~18歳またはローターアクト18-30歳)がペアになるオンラインプログラムを発足しました。インターアクターとローターアクターとがペアになる場合もあります。メンタリングの内容はリーダーシップ研修、奨学金、社会活動、実践的な奉仕プロジェクトです。進行中のプロジェクトでは、世代の異なる人々が一緒に協力し、ボスニア戦争で家を奪われた人々のための住宅を建設しています。


 

氏名:Charlie Ruth Castro

クラブ:Rotary E-Club of Sogamoso Global, Colombia

プロジェクト:Innovative New Beginnings

革新性:犯罪を犯した女性を対象とした職業訓練やスキル研修を実施し、社会に参加する新しい機会を創出。

内容:Castroさんは、デジタル通信の専門知識を活かし、コロンビアで犯罪を犯した女性170人に対して紡績技術を教えるプログラムを実施し、独自の有機農場で栽培したハーブを原料とした製品、健康キットの組み合わせ方を教えています。健康キットはAlas de Libertad(自由の翼)というブランド名でオンライン販売しています。刑期を減らすためにエンパワーメント(自立能力強化)のワークショップにも参加しています。弁護士であるCastroさんは、コロンビアとメキシコで女性と子供の権利を促進する大規模なイベントも主催しています。彼女は、Digitally Connectedを共同創立し、オンライン上で若者・子どもが直面する課題を研究するラテンアメリカの専門家430人をつなげる団体を設立しました。


 

氏名:Christina Hassan

クラブ:Rotary Club of Calgary Fish Creek, Alberta, Canada

プロジェクト:FullSoul

革新性:ウガンダの助産婦研修、安全無菌の出産関連機器を病院へ提供。

内容:公衆衛生の修士号をもつHassanさんは、ウガンダで安全無菌の出産施設の不足に対応するために FullSoulを開設しました。このプログラムは出産機器(動脈鉗子、はさみ、針ホルダー)を含む医療キットを提供し、機器の殺菌・再利用方法など使用方法の教育をします。このキットは国内の業者が組み立て提供しており、コストを最小限に抑え、地域経済へ貢献をしています。その結果、より安全な出産ができるようになり、HIV母子感染減少に寄与しています。


 

氏名:Paul Mushaho

クラブ:Rotaract Club of Nakivale, Uganda

プロジェクト:Rotaract Club of Nakivale Refugee Settlement

革新性:ウガンダ難民居住地にローターアクトクラブを設立し、各種奉仕プロジェクトを実施。

内容:Mushahoさんは、祖国(コンゴ民主共和国)を追われた難民で、2016年にウガンダのナキバレ難民居住地に到着しました。同年、彼はアメリカ難民委員会(American Refugee Committee)およびウガンダ政府後援の会合で提案を行いました。彼の提案が採用され、首都カンパラにもアイデアを提供できる権利を得ました。そこで、彼の存在がカンパラのロータリー会員と米国ミネソタ州のロータリー会員の目にとまったのです。Mushahoさんのリーダーシップとカリスマ性を認識し、ロータリー会員はMushahoさんと共にナキバレ難民居住地にローターアクトクラブを設立しました。ローターアクターは、農業技術の研修、女性たちへのミシン提供、産科病棟でのボランティア活動、植林プロジェクト、家禽プロジェクト、若者へのメンタリングの奉仕活動を行っています。


 

氏名:Shadrack Nyawa

クラブ:Rotary Club of Kilifi, Kenya

プロジェクト:Water and sanitation for primary schools

革新性:ケニアの僻地にある学校を訪問し、トイレや衛生教育を最も必要とする学校を特定。

内容:ケニアの南部ガンザ地区では70以上の小学校がありますが、不十分なトイレ設備で長い列を待つことは児童の学習に影響します。Mwadaiさんは、自身が所属するロータリークラブが地区補助金やグローバル補助金を使い学校を特定できるよう、どの学校が新しいトイレや手洗い場を必要としているか、舗装されていない泥道を通って学校を査定して回っています。地元建築業者との協力によって建設工事が無事に完了し、適切に文書化されるよう調整を行っています。  

氏名:Ludovic Grosjean

クラブ:Rotaract Club of Melbourne City, Victoria, Australia

プロジェクト:Ocean CleanX

革新性:新しいテクノロジーを駆使し水域の汚染を監視・除去するパイオニアの会社を設立。

内容:年にプラスチック廃棄物が880万トン海に捨てられ、海洋生物が絶滅する危険にさらされています。29歳のエンジニアのGrosjeanさんは、Ocean CleanXを立ち上げ、AI(人工知能)を使った自働汚染モニタリングシステムや、汚染除去器具を開発しました。また、ドローンを使って水域からプラスチックやその他の汚染物を除去したり、汚染の出所を調査します。Grosjeanさんは、海洋学、メカトロニクス工学で12年の経歴があり、ロータリークラブに働きかけ、経済的支援、河川清掃ボランティアのイベント参加を協力依頼しました。  

国連で開かれるロータリーデーでは、平和に向けた共通のビジョンを祝い、ロータリーと国連が世界中で行う主な人道的活動を取り上げます。