オーストリアのロータリー会員がノーベル物理学賞を受賞
10月4日、ノーベル物理学賞の受賞者が発表され、ウィーン大学教授でWien-Westロータリークラブ(オーストリア)会員であるアントン・ツァイリンガーさんなど、量子力学の分野で功績をあげた3人が選ばれました。3人による研究は、コンピューターや暗号技術において急速に進められている新技術開発の土台となるものです。
今回の受賞は、フランスの物理学者アラン・アスペさん、米国の物理学者ジョン・クラウザーさんとの共同受賞です。3人は、物理的に離れた二つの量子を相関して振舞わせた際に起こる「量子もつれ」の現象を実験で示しました。約90万米ドルの賞金は3人で分けることとなります。
受賞の発表後、ツァイリンガーさんはストックホルム(スウェーデン)の記者に対し、「いい意味でとても衝撃を受けている」と語りました。
ツァイリンガーさんはまた、長年一緒に研究してきた100人以上の学生たちの貢献も称えました。若い人たちには「好きなことに取り組むのがよい。それが何に役立つかを考えすぎないこと」とアドバイスしました。
ノーベル賞は、毎年10月と11月にスウェーデンとノルウェーの委員会によって受賞者が発表され、化学、経済学、文学、平和、物理学、生理学・医学の分野で画期的な功績を残した人に贈られます。ツァイリンガーさんらは、12月にストックホルムで開かれる授賞式に出席します。
ツァイリンガーさんは2001年以来のロータリー会員です。
2022年10月14日