ロータリーとハビタット・フォー・ヒューマニティの活動に参加する人の多くは、同じような関心を持っています。両団体のパートナーシップは、ハビタットが専門とする「住まい」とロータリーの主な活動領域が交差する幅広い分野に及びます。
これには、安全な水と衛生設備へのアクセス、地域社会の経済発展、紛争や環境災害での住居・人道的ニーズへの対応などが含まれます。ハビタットはまた、自治体や政府のレベルで住宅政策や制度に取り組み、安心して暮らせる安価な住宅へのアクセスを推進しています。
幅広い戦略的目標を掲げるハビタットは、住宅の建設や修理プロジェクトを超えたパートナーシップの機会をロータリークラブとローターアクトに提供しています。クラブは、地元のハビタット関連団体と会合したり、ハビタット関係者を例会に招いて卓話をしてもらったりすることで、地元の住宅ニーズ、地域社会の経済発展、災害後の復興などについての対話を始めることができます。
「ロータリーとハビタットには、あらゆる世代の人を結束させて世界に変化をもたらすという共通のコミットメントがあります。このパートナーシップはとてもパワフルです」と話すのは、ハビタット・ヒューマニティ・インターナショナルの法人・コーズマーケティングパートナーシップ担当副部長であるジュリー・レアード・デイビスさんです。「ロータリー会員は地元でとても尊敬されており、よりよい地域社会づくりやそのほかの分野に熱心に取り組んでいます。このため、地元のハビタット関連団体にとって貴重なパートナーであり、大切なボランティアなのです」
ロータリー会員は、地元のニーズを特定し、資金を確保することで、各地域のハビタット関連団体をサポートしてきました。また、住宅建設に関するアドバイスや環境の持続可能性に関するアドボカシーも行っています。地域に根づいて活動するロータリーは、プロジェクトの完了後も成果が長期的に持続するよう見守っていくことができます。
ロータリーと同様、ハビタットも、多分野にわたる拡大可能なプロジェクトを目指しており、両団体のコラボレーションによって大きな結果が期待されています。ハビタットが運営する「Terwilliger Center for Innovation in Shelter」では、安価な住居の改善を推進するビジネスの育成、コスト効果の高いソーラー暖房システム等の製品開発など、市場を基盤とした住宅ニーズのソリューションの研究が行われています。
ロータリーとハビタットのパートナーシップの中心には、「人びとを助け、地域社会に持続可能な変化をもたらしたいという共通の願いがある」と、レアード・レイビスさんは語ります。
>> ハビタット・フォー・ヒューマニティ(英語サイト)
>> ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン(日本語サイト)