大学でローターアクトクラブをつくるための6つのヒント
2017年の秋、テイラー・ヒューイさんがデューク大学で学生生活を始めようとした時、学内にローターアクトクラブがないことを知って彼女は驚きました。
ヒューイさんの母であるジャッキーさんは、米国ミシガン州のSt. Joseph & Benton Harborロータリークラブ会員で、青少年の進路相談を行うメンタリングプログラムの創設者でもありました。そのため、ヒューイさんは幼い頃から母と一緒にロータリーの集まりに参加し、高校時代にはインターアクトクラブの発展にも貢献しました。また、インターアクトを通じてドミニカ共和国での水質改善プロジェクトに参加し、ろ過装置の設置活動を行いました。
デューク大学で、彼女がローターアクトクラブ設立に乗り出すのは時間の問題でした。360名を超す学生がフェイスブックでの呼びかけに応じ、9月にDuke Universityローターアクトクラブが誕生しました。
以下に、大学でローターアクトクラブを設立し、メンバーを募集するためのヒントを紹介します。
1.ロータリークラブと連携して進める
ヒューイさんは最初の1年間、大学キャンパスやその地元地域社会について調べました。設立のための書類準備を始めたのはその後です。また、地元にある複数のロータリークラブの例会に参加して交流を深めるとと同時に、ローターアクトクラブのカウンセラー(顧問)になってくれる人を探しました。
ロータリークラブと連携することで、大学側との話をより円滑に進めることができるでしょう。下準備が既に整っていることを大学側に示すことができるからです。
2.役員となるメンバーを集める
ヒューイさんは、ローターアクトを友人やクラスメイトに紹介しつつ、副会長になってくれそうな人も探しました。同じく信頼のおける友人に、幹事と会計の役割をお願いしました。
3.知識を深め、質問に備える
デューク大学での初年度を終えた後の休暇中に、ヒューイさんはローターアクト・ハンドブック、標準ローターアクトクラブ定款、それに推奨ローターアクトクラブ細則を読み込み、役員となるメンバーにも読むことをお願いしました。ヒューさんはインターアクトの経験からある程度の知識がありましたが、それでもロータリーという組織についてさらに深く学ぶ必要がありました。
「誰かに質問をされたときに、しかるべき回答をしなくてはいけませんから」とヒューイさんは話します。
4.ソーシャルメディアを利用する
「フェイスブックは、ロータリーとローターアクトのメンバーをつなげ、連絡を取り合うのに非常に有効です」とヒューイさんは話します。彼女は1年生と2年生に招待状を送るため、デューク大学のフェイスブックページにも情報を掲載しました。役員メンバーも、議題を立ち上げたり、質問に答えたりするのにGoogleハングアウトを使っています。自分たちがどういう活動をしているか、どうすればそれに参加できるかをはっきりと示しておくことが重要です。
5.時間を賢く使う
Duke Universityローターアクトクラブの会合は実践的で、複数のグループに分かれてプロジェクトの話し合いやクラブ内業務を行っています。
「とても重要なことですが」とヒューイさんは話します。「一般的に、学生は時間を賢く使いたいと思うもの。彼らは自身を磨くため、そして彼らの地域社会をより良くするために、積極的に活動したいと望んでいます」
6.ネットワーク作りとメンタリングを促す
Duke Universityローターアクトクラブでは、メンバーがネットワークを広げ、メンタリング(個人指導)を受けるための機会を設けています。例えば、地元のロータリークラブと協力して、就職説明会を開いたり、ロータリークラブ会員から助言を受けることができるような機会を設けることができます。