世界中で活躍する「行動人」
2024年9月
カナダ
バンクーバー・ブリティッシュ・コロンビア大学ローターアクトクラブでは、廃車を利用したチャリティイベントを開催し、約200人の大学生、教職員、地域住民が、廃車に向かって野球のバットを振り下ろしました。この募金活動は過去3年間、期末試験の直前に行われており、「参加者はストレス発散と力試しを楽しみながら、慈善活動に貢献できる」と、クラブの元共同会長であるサラ・リーさんは話します。4月にキャンパスの中庭で開催した際は、教育関連の活動のために2,200カナダドル以上を集めることができました。処理業者からフォルクスワーゲンとシボレーの廃車が届けられ、イベント後はリサイクルのために残骸が回収されました。「反響の大きさにいつも驚き」だと、リーさんは話しました。
米国
ニューヨークのパッチョーグ・ロータリークラブは、市民やビジネス界のリーダーを対象とした祝宴を開き、過去十数年間で138,000ドル以上を集めてきました。最近では聖パトリックの祝日(アイルランドの伝統を祝う)に合わせて3月に開催され、250人近くのゲストが集まりました。参加者は125ドルを支払い、食事と飲み物を楽しみ、友人や身内の人が地元の有名人をジョークでからかうのを聞いて楽しみます。クラブ会員で主催者のポール・モランさんは、「子どもの頃のちょっと恥ずかしい話や、赤ちゃんの写真なども披露されました」と話します。モランさんをはじめとするロータリアンのバンドが曲を演奏し、歓談を盛り上げました。このイベントの結果、17,000ドル以上がパッチョーグの地域奉仕財団に寄付され、主に、第7255地区が運営する障がい者宿泊プログラムをはじめとする青少年奉仕に役立てられました。
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2.00,600万台以上
カナダの自動車登録数(2022年)
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11.00%
ニューヨーク州に住むアイルランド系住民の割合
英国
クリストファー・ヒルさんは、38歳のときに心臓疾患があると診断されました。マンチェスター都市圏にあるボルトン・レバー・ロータリークラブの元会長であるヒルさんは、以来、自動体外式除細動器(AED)の推進に取り組んでいます。同クラブは2022年、ボルトン地域のほか五つのロータリークラブとともに、ボルトン・スチーム・ミュージアムのために約1,900ドルのAEDを購入しました。「田舎にいると、AED設置場所が何キロ、または何時間も離れていることがある」とヒルさん。ヒルさんは、ウォーキンググループのリーダーとして、この地域のトレイルに出かけています。そこでクラブでは、ヒルさんがトレッキングの際に携帯できる携帯型の使い捨てAEDを購入することにしました。 また、クラブ会員33人全員が、AEDの操作方法に関する講習会や研修に参加しています。
イタリア
トリノ・ラグランジュ・ロータリークラブの会員が、ハケとローラーを手に、青少年支援センターでペンキ塗りを行いました。会員たちは4月の週末に、14歳から28歳までの青少年を対象にカウンセリング・サービスを提供するこの施設で、約1,500ドルをかけて活動しました。クラブ会員のラファエレ・バッタグリーニさんは、この施設の目的が、「若い人たちが歓迎され、秘密が守られ、批判されることのない環境で、困難を乗り越え、変化に立ち向かうのを助けること」だと説明します。また、クラブは、アート系高校の生徒と協力して、センターでの絵画制作に取り組みました。
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425.00
心血管疾患で死亡する英国人(1日あたり)
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27.00%
貧困または社会的排除のリスクにさらされている15~29歳のイタリア人の割合
インド
ボンベイ・シーコースト・ロータリークラブは5月、任務中に負傷した退役軍人とその家族約150人を招き、コンサートと茶会を開催しました。クラブ会員が地元有名人とのつながりを生かし、クラブ会員で歌手のヴィジャイ・ミルチャンダニさんの妻、ニータ・ミルチャンダニさんが司会を務めました。元クラブ会長のサンパス・アイエンガーさんは次のように話します。「参加者たちは、音楽に合わせて踊ったり手拍子をしたりしながら、喜びと活気に満ちた様子で参加していました。椅子に座ったまま、あるいは車椅子に乗ったまま参加した人たちもいました。まだ腕に力がある人は、いたわりの気持ちをもって、手足を失った元兵士の仲間も楽しめるよう手伝っていました」
この記事は、Rotary 誌の2024年9月号に掲載されました