2023年『Rotary』誌写真コンテスト
今年の入賞作品を通して世界を見る
1946年、ポール・ハリスは本誌への寄稿文に「旅とは近視眼的な精神にとって...矯正する良い機会である」と記しています。これは写真にも当てはまり、撮影者がロータリーと同じくグローバルな視点を持っている場合はなおさらです。
その見解が正しいかどうかは、今年の写真コンテストの入賞者を発表する『Rotary』誌の本号を読めばわかります。表紙を含む12枚の写真を見る人は、エジプトや米国アイダホ州、ナイジェリア、台湾などを訪れた気分になります。その道中では、手術の準備をする医療チームの魂に触れるような瞬間からオーロラに照らされた壮大な夜空まで、あらゆる場面に出会います。
それぞれの作品は世界の異なる地域で撮影され、独自のパレットを使用して、異なる感情を呼び起こします。しかし、どの写真にも共通しているのは「見えざる美しさ」です。今日の私たちは絶えず大量の画像にさらされており、AIとCGIの時代の到来によって今自分が見ているものが本物かどうかを見分けることさえ難しくなっています。しかし、この12枚の写真では、撮影した写真家の目線に立ち、その決定的瞬間をありのまま受け取るという体験ができます。
その惜しみない精神もロータリーの特性のひとつです。
写真を共有することで、撮影者は私たちもその旅に同行させてくれるのです。
—『Rotary』誌アートディレクター、ジャクリーヌ・カントゥ
最優秀作品
撮影者:Edward Uhalla
Ikateローターアクトクラブ(ナイジェリア)
最優秀作品:世界を変える行動人
撮影者:Dan Milham
Metairieロータリークラブ(米国ルイジアナ州)
優秀作品
審査員
- Maurizio Gambarini:ベルリンを拠点とする『Bild am Sonntag』紙のチーフフォトグラファー。Berlin-Tiergartenロータリークラブ所属。
- Paul J. Keenon:Covenant Eyes Photography経営者、Glen Ellynロータリークラブ(米国イリノイ州)の元会長(2008-09年)。ロータリー第6440地区のガバナー補佐を務めた。
- Chao-an Liang:台北市(台湾)にある婚礼写真スタジオのオーナー。Chumengロータリークラブ(台湾)所属。
- Ed Zirkle:Associated PressとUnited Press Internationalで活躍する受賞歴のあるフォトジャーナリスト。Upper Arlington/Grandviewロータリークラブ所属(米国オハイオ州トリビレッジ)。
本稿は『Rotary』誌2023年6月号に掲載された記事を翻訳したものです。