世界中で活躍する「行動人」
2025年2月
メキシコ
第5300地区は2008年以来、メキシコ北部の数十世帯に住宅を提供しています。これは、米国カリフォルニア州とネバダ州のロータリー会員が毎年行っている「スーパービルド」と呼ばれる住宅建設の伝統行事です。約4メートル×6メートルのこれらの住宅は、カリフォルニア州に拠点を置く非営利団体「Corazón」とのパートナーシップにより建てられています。このイニシアチブを10年近くにわたってコーディネートしてきたラスベガス・サマーリン・ロータリークラブのロビン・スミスさんによると、一世帯あたり18,500ドルの費用で、資材だけでなく学生服や教科書、奨学金を提供しています。「資金を寄付をするクラブもあれば、住宅の建設作業を手伝うクラブ、また、その両方を行うクラブもあります」とスミスさん。2025年は、5月3日にこの行事が予定されています。
米国
イリノイ州のブラッドリー・ブルボネ・ロータリークラブは、地域社会の風景を取り上げたジグソーパズルで募金活動を行うことを思いつきました。9月、クラブは1850年代の納屋の牧歌的な風景を取り上げた三つ目のジグソーパズル公表しました。パズルの題材とする風景を見つけるため、クラブでは毎年6月に写真コンテストを実施し、100ドルの賞金を提供しています。写真を撮った人の名前を掲載し、受賞者のウェブサイトへのリンクも紹介しています。「地域の良いところを紹介したい」と話すのは、ジュリア・マリキンさんです。「毎年、パズルを楽しみに待っている人たちがいます」クラブ会員は、市場でテーブルを出したり、30ドルの値段がついたパズルを置いてもらう業者や美術館を選びます。フランク・コーラーさんは次のように話します。「私たちのクラブを宣伝するために、色々な場所に出かけていきます」パズルの売上は、奨学金、学生の表彰、シェルターボックスの支援に使われています。
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67.00%
収入の30%以上を家賃にあてているメキシコの住人の割合
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551.00,232
世界最大のジグソーパズルのピース数
ジャマイカ
七つのロータリークラブとキングストン・ローターアクトクラブが集まり、ジャマイカの首都でインタラクティブな壁画の制作を行いました。アプリで絵をスキャンすると、ロータリーの重点分野、入会方法、ロータリー財団への寄付方法など、トピックに関する追加情報が表示されます。「この壁画は単なる芸術的表現ではありません」と、キングストン・ロータリークラブの元会長であるスティーブン・ハドソンさんは言います。「壁画全体が重点分野への献身を象徴しています」これらのクラブは、画家のアンソニー "タオセン" スミスさんとデジタルアーティストのキアンヌ・パトリス・ハッチンソンさん、団結と経済発展を促進する非営利芸術団体キングストン・クリエイティブと協力して、拡張現実プロジェクトをプロデュースしました。キングストン・イースト・アンド・ポートロイヤル・ロータリークラブ会員のメリッサ・アンダーソンさんは、壁画を通して「ロータリアンとしての自分たちを示すことができる」と述べています。「私たちは一つ一つの地域社会で変化をもたらし、ほかの人たちにも一緒に奉仕活動に参加してもらいたいと願っています」
オランダ
平和への情熱を持つオランダの五つのローターアクトクラブは、コンゴ民主共和国で、紛争に関するシンポジウムを開催しました。9月21日の「国際平和デー」には、非営利団体「フォーカス・コンゴ」の創設者、パピー・オリオンさんが、少年兵から平和構築家となった自身の経験について語りました。このイベントには、人道的危機に関するパネルディスカッションが含まれ、コンゴの料理、視覚芸術、音楽、舞踊などが紹介されました。ザ・ハーグ・インターナショナル・ロータリークラブのニコラス・エグンジョビさんは次のように述べています。「私たちのクラブがこのプロジェクトを行うと決めたのは、声を上げ、意識を高め、地域に対する希望を大きくするための資金を集めたいからです」このイベントは、オリオンさんの非営利団体のために約7,400ドルを集めました。「私たちが支援しようとしているプロジェクトには、国内避難民キャンプの建設と維持が含まれています」とザ・ハーグ・インターナショナル・クラブの会員であるアナ・ズラテブスキーさん言います。
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1.00974年
ジャマイカ国立美術館が設立された年
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1.00899年
ハーグで最初の平和会議が開催された年
ナイジェリア
小学校に井戸とトイレを設置してから1年後、カドゥナ・ロータリークラブの会員は、別のインフラのニーズに対応することを決めました。「ニーズ調査の時点で学校には机がなく、子どもたちは床に座っていました」とクラブ会長のポーシャ・ステファニー・アジさんは話します。解決策はすぐに見つかりました。学校のリーダーたちが保存していた古い家具のうち、再利用可能な部分をクラブ会員が机や椅子に作り変えたのです。また、ロータリー基本的教育と識字率向上月間の9月、クラブは企業やグループと協力して贈呈式を行い、生徒たちにリュック、辞書、ノート、ペン、チョークを提供しました。
この記事は、Rotary 誌の2025年2月号に掲載されました