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寄付増進を成功させるためのアイデア

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昨年のギビングチューズデー(寄付の火曜日)の募金トップクラブに聞く

文:

氷点下の中、凍るほど冷たい湖に飛び込んで寄付を募るのは、寒い国ではよくあることです。この勇敢な行為に、友人や家族もつい寄付をしてしまうのです。しかし、冬の寒さが厳しくない、例えば米国ジョージア州のような場所ではどうでしょうか。たいして冷たくない湖に飛び込んだところで、人びとの財布の紐が緩むのでしょうか。

「そのユニークさが逆にウケるんです」と話すのは、ジョージア州のアルファレッタ・ロータリークラブの会長、ジェフ・デイビスさんです。「ジョージア州で水に飛び込んで募金しようなんて人はいませんから、大抵、地元ニュースが取材に来てくれます。ただ、2020年にはここでも積雪があり、そのときのイベントの写真はあちこちで使われましたよ」

この型破りなアプローチが功を奏し、昨年のイベントでは、ロータリー財団と地元団体のために150,000米ドル以上の募金が集まりました。

昨年、ギビングチューズデー(寄付の火曜日)の当日と前後の48時間以内に、ロータリー財団に82カ国から2,600件以上、合計130万米ドル以上の寄付が寄せられました。この期間に少なくとも1名の会員が寄付したクラブの数は1,580クラブ以上、クラブの平均寄付額は567米ドルとなりました。

「ロータリーの宣伝にもなる」とデイビスさんは加えます。「ロータリーの活動について地元の人たちに知ってもらえます。そのおかげで入会者が増え、究極的に寄付の増加にもつながります」

このアルファレッタ・ロータリークラブが昨年、ロータリー財団のギビングチューズデーのオンライン寄付トップ2に入ったことは、特に驚くことではありません。毎年、米国の感謝祭後の火曜日(11月末か12月初め)は、「ギビングチューズデー」(寄付の火曜日)として、米国に限らず世界中の非営利団体が寄付を募ったり、活動をアピールしたりします。

昨年のギビングチューズデーに財団への寄付が上位だったクラブでは、募金は1年を通じた取り組みでもあります。例えば、昨年の募金額がトップ3だったタイペイ・ナンコン・ロータリークラブ(台湾)では、毎年少なくとも100米ドルを寄付することを全会員にお願いしています。

「毎年、少なくとも一定額の寄付が集まります」と話すのは、クラブで副会長と会員増強委員長を務めるジョニー・フーさんです。「そのほかにも、ポリオ根絶やプロジェクトといった特別なキャンペーンへの寄付を会員に奨励しています」

2024年2月3日、米国ジョージア州で募金のために水に飛び込むアルファレッタ・ロータリークラブの会員たち。写真提供:Clark Savage


このクラブの今年の主なプロジェクトの一つに、台湾南東部、長浜郷での無料クリニックの設立があります。さらに、ミャンマーでも現地のクラブと協力して同様のクリニックを設立したほか、タイでの設立も計画しています。

「寄付がこうしたプロジェクトの実現に役立てられるので、会員たちの意欲が高まり、惜しみなく支援してくれます」とフーさん。「今年の寄付は、昨年の2~3倍になるかもしれません」

11月の「ロータリー財団月間」に寄付の重要性を強調しているクラブもあります。日本の豊橋ロータリークラブ(愛知県)は、昨年のギビングチューズデーに寄付者参加のカテゴリーでトップ2、オンライン寄付でもトップ3に入りました。ただし、今年は円安傾向のため、寄付が「残念ながら減少ぎみ」とクラブ会長の紅林友昭さんは言います。それでも、クラブリーダーたちはあきらめていません。

「私たちのクラブでは、財団月間中にロータリー財団に関する情報を提供する例会を開催しています。また、毎回の例会で寄付に関する情報をアナウンスするよう努めています。寄付が“お願い”の度を越して無理強いにならないよう、寄付の趣旨をきちんと説明するよう留意しています」

豊橋ロータリークラブの主なプロジェクトの一つに、1998年から続いているタイの山岳民族の定住化支援と教育支援があります。この活動は、バンコク・ベンジャシリ・ロータリークラブと協力して行っています。

特定のプロジェクトが寄付増進に結びついたもう一つの事例として、カナダのエドモントン・サウス・ロータリークラブのプロジェクトがあります。昨年のギビングチューズデーに財団への寄付額でトップ2に入ったこのクラブは、ベリーズで遊び場の建設と女子教育の支援を行っています。

「クラブから多くの会員がベリーズに赴き、遊び場をつくる作業を行いました。その熱意がほかの会員にも伝わり、多くの寄付が寄せられたのです」と、クラブ財団委員長を務めるブライアン・ロスウェルさんは言います。

ロスウェルさんによると、募金の成功に必要なのは、クラブの会員がロータリーの理念を信じていることです。

「会員たちは地域に深くかかわっているだけでなく、海外でのプロジェクトも支援しています。例会は活気があり、卓話も充実しています。会員たちは喜んで例会に出席し、クラブでの帰属意識が自然に寄付につながっています」

ロスウェルさんは、少額でもできるだけ多くの会員が毎年ロータリー財団に寄付することを目指しています。寄付した会員の声を紹介するのが効果的な方法だと言いますが、寄付を強調しすぎないよう気をつけるようにしています。その代わりに、このクラブでは会員のやる気を育てる文化を築くことに力を入れています。

「寄付について言えば、強引さは禁物。私たちのクラブでは、ソフトなアプローチを用いています」とロスウェルさん。「クラブが活発で、会員を大切にしていれば、自ずと寄付が集まるものです」

ギビングチューズデーにロータリーの活動(ポリオプラス基金、災害救援基金、国際財団活動資金など)をご支援ください

— 2024年11月


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