平和フェローシップ
専門能力開発修了証プログラム
専門能力開発修了証プログラムの申請資格
申請者は、平和と開発の分野におけるリーダーシップを実証し、関連分野において少なくとも5年の職歴を有していることが望まれます。候補者は、このプログラムが提供される地域で平和と開発を推進することを目的とする社会変革イニシアチブのアイデアを携えてプログラムに参加する必要があります。また、フェローシップでの経験とそこで築くネットワークが平和構築をいかに促進し、自身がもたらすインパクトを高めることになるかについて、明確なビジョンを備えているべきです。このプログラムは現役の職業人を対象としており、11週間の現地での参加が必要となります。プログラム終了後は、その経験と仕事を平和構築のために生かし、地域の平和フェローと連絡を取り、ロータリー会員と強固なつながりを維持する必要があります。
申請資格
申請者は以下の要件を満たしている必要があります:
- 英語に堪能であること
- 学士号を保有していること
- 平和あるいは開発の分野において少なくとも5年のフルタイムの職歴を有していること(詳しくはこちら)
- 個人的活動や社会奉仕活動を通して、または学問上、職務上の実績を通して、国際理解と平和への専心を実証していること
- リーダーシップのスキルを実証していること
- 平和推進における自身の計画がロータリーの使命とどう一致するかを説明できること
- (マケレレ大学を希望する申請者)アフリカの出身である、アフリカでの仕事経験がある、アフリカの地域社会で活動したことがある、またはアフリカ大陸外でのアフリカ関連の取り組みに関わったことがあること、またはこの地域での平和構築アプローチについて学ぶことに対して非常に強い関心を示していること。
- (バーチェシェヒル大学を希望する申請者)中東または北アフリカの出身である、その地域で働いたことがある、またはほかの地域で中東または北アフリカに関連するコミュニティまたはイニシアチブで活動した経験があること、またはこの地域での平和構築アプローチについて学ぶことに対して非常に強い関心を示していること。
申請者は、前回の学位取得プログラム(学士課程または大学院)の修了からフェローシップの開始予定日までの間に、最低3年間の期間が空いている必要があります。現在、学士課程または大学院に在籍している人は申請資格がありません。
修士号取得プログラムまたはグローバル補助金奨学金を修了したロータリー平和フェローが専門能力開発修了証プログラムを申請する場合、修士号取得プログラムまたは奨学金の終了から3年が経過している必要があります。
ロータリーでは、障がいのある方やその他の多様な背景を持った方からの申請を奨励しています。必要に応じて、障がいのある方々のための適切な手配を行います。
ロータリーの正会員、あるいはロータリークラブ、国際ロータリー、その他のロータリー団体の職員は申請資格がありません。
*ロータリークラブ会員となっていない(二重会員ではない)ローターアクトクラブ会員は、申請資格があります。
詳しくは申請の制約事項をご参照ください。
フェローシップの構成要素
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オンライン準備コース
プログラム開始:2週間のオンライン準備コース
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大学でのコース
実地研究を含む大学での10週間のコース
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社会変革イニシアチブ
インタラクティブなオンラインセッションを含む9カ月の社会変革イニシアチブ
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修了前セミナー
プログラム終了:大学での1週間の修了前セミナー(次期生と重なる)
提携大学
アフリカ出身者、アフリカでの職務経験がある人、アフリカの地域社会で活動したことがある人、アフリカ大陸以外のアフリカ関連の取り組みに携わったことのある人、またはアフリカでの平和構築アプローチについて学ぶことに対して非常に強い関心を示している人を対象とし、積極的平和を通じて社会を変革するための方策に影響を与えたり、行動を起こすための方策を学ぶことのできるコースです。
バーチェシェヒル大学(BAU)(トルコ、イスタンブール) (概要資料)
2025年に開校
学際的プログラムを通じて、中東または北アフリカの出身者、その地域で働いたことがある、またはほかの地域で中東または北アフリカに関連するコミュニティまたはイニシアチブで活動した経験がある人、またはこの地域での平和構築アプローチについて学ぶことに対して非常に強い関心を示している人を平和構築者として養成します。フェローは、参加型アプローチに基づく画期的アイデアを通じて意義ある社会変革を生み出すために自身の経験を活かす方法を学びます。
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フィキリ・ゾイセンガさん
「(平和センターには)異なる職業や教育的背景をもった多様な教師、研修者、その他の実務家の人たちがいます。念入りに準備された授業と進行、よく考えられたディスカッションやその他の課題を通じて、平和構築と紛争解決に関する理論的な知識を大いに高めることができます。この知識は、積極的平和の構築に取り組んでいるさまざまな団体や機関での充実した実地研修やその他の現場視察によって、さらに強化されました」(フィキリ・ンゾイセンガ)
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ペイシェンス・ルサレさん
「マケレレ大学での滞在中、さまざまなトピックについて学ぶことができ、驚いています。アフリカで最も権威ある同大学には多彩な研究員がおり、講師陣の知識や専門性の深さは並大抵ではありません。博士号や教授職といった肩書きだけでなく、非常に実践的な経験がある講師陣のおかげで、私は平和構築の多くの理論的アプローチを理解できました」(ペイシェンス・ルサレ)
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エルサ・マリー・ダシルバさん
「ロータリー平和フェローシップのチャンスが巡ってきたのは、自分自身のこれまでの活動が正しかったのかどうかを知りたいと考えていた時でした。このプログラムを通して、非暴力の環境下で優れたコミュニケーション能力を発揮するスキルなどを学ぶことができました。フェローシップの仲間たちが私を支えてくれていると実感できるので、私自身も世界各地の平和フェローをサポートできるのです」(エルサ・マリー・ダシルバ/Red Dot FoundationのCEO)
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ソンバット・タパニャさん
「トラウマ(心的外傷)と虐待の防止に関心をもっていたため、ロータリー平和フェローシッププログラムに巡り合いました。トラウマは個人間の暴力と大きく関係しており、平和構築や争いの解決、仲裁を学びたいと思ったのです」(ソンバット・タパニャ/チェンマイ大学の臨床心理学者・准教授)
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チャーリー・アレンさん
「平和フェローシップのおかげで自分自身の視野が広がっただけでなく、新しい道を切り開き、今までになかった方法を実践できました。そして何より、世界中の仲間やリソースとつながることができました」(チャーリー・アレン/経済平和研究所の連携部門ディレクター)
ロータリー平和フェローシップ:インパクトのストーリー
マケレレ大学のロータリー平和センターでは、アフリカにおける平和構築のための高等研修が提供されています。
ロータリー平和フェローのロナルド・カサルさんは、ウガンダにおいて障害のある人たちのための職業スキル向上の機会を推進しています。