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ハリケーン「ヘレン」と「ミルトン」の被災地をロータリー会員が支援

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物資、資金、ボランティアでクラブがサポート

文:

「すでにあった混乱に、さらに大きな混乱がのしかかった」

フロリダ州を連続して直撃した二つのハリケーン後の悲惨な状況について、ケルシー・ミッチェルさん(第6960地区ガバナー)はこう語ります。「洪水被災地での復旧作業を中止し、ハリケーンに備える準備に戻らなければなりませんでした」

9月末に米国南東部を襲ったハリケーン「ヘレン」の被災者のため多くの地区が支援にあたっており、ミッチェルさんの地区もその一つでした。ハリケーン「ミルトン」が去った現在、会員たちは再び救援活動を開始しています。

「地元団体と協力して、最も深刻な被害を受け、助けを必要としている地域を特定しています」とミッチェルさん。「既に州レベルでの災害対策委員会を設置しました。州内の地区ガバナーが毎月会合して災害の準備を行ってきましたが、連続ハリケーンの後はほぼ毎日顔を合わせています」

10月9日にフロリダ州に上陸したハリケーン「ミルトン」は、カテゴリー3の威力がありました。そのわずか数週間前、カリブ海、メキシコ湾、米国東海岸の一部をカテゴリー4のハリケーン「ヘレン」が襲い、大雨による大洪水を引き起こしたばかりでした。米国フロリダ州、ジョージア州、ノースカロライナ州、サウルカロライナ州、テネシー州、バージニア州での死者数は250人を上回り、ケイマン諸島、キューバ、ホンジュラス、メキシコを含むほかの国と地域も洪水に見舞われました。

 セミノールレイク・ロータリークラブ(フロリダ州)の会員、サンドラ・リロさんの自宅は幸い無事でした。

「私が住む通りにある80棟の家のうち、78棟が浸水しました」とリロさん。「近所の家では1.2メートルの高さまで浸水し、ほとんどの家で60~90センチの泥が溜まっています」

この災害を受け、米国南東部全域のロータリー会員たちが、即座に義援金、物資、ボランティアなどの支援に乗り出しました。かろうじてハリケーンの被害を逃れたジョージア州のアルファレッタ・ロータリークラブもその一つです。

「必要物資のリストを作り、クラブ会員が仕事で使っている大型トラックで近隣の数クラブを回って物資を集めました」と、同クラブ会長のジェフ・デイビスさんは話します。トラック一杯に詰め込まれた物資は、ノースカロライナ州にある物資収集所まで運ばれました。このクラブはさらに、発電機の購入資金を集めるための募金活動も行いました。フロリダ州では、多くのロータリークラブの会員が、洪水で水浸しになった壁や床の除去を手伝っています。

「カビが発生しないよう、濡れているうちにできるだけ早く除去する必要があります。そうしないと、家全体にダメージが及んでしまいます」とハロックさんは言います。

ダニーディン・ノース・ロータリークラブ(フロリダ州)も、引っ越し用大型トラックをレンタルし、シャベルや熊手、飲料水、ゴミ袋、濡れたカーペットを切るためのナイフなど、トラック一杯の寄贈物資を収集しました。被災した住民がこれらの物資を受け取ることができるよう、4カ所に物資配給所も設置しました。

「私たちがロータリアンたる理由は、ここにあります」と話すのは、マーク・ミドルトンさん(ダニーディン・ノース・ロータリークラブ会員、地区ガバナーノミニー)です。ミドルトンさんのクラブでも、会員5人の自宅が被害を受けました。

「複数のクラブの会員が、浸水被害を受けた家に出向き、泥や壁・床の除去を手伝っています。壁は、浸水ラインよりも高いところからはがす必要があります」とミドルトンさん。「手伝うことができてよかったと思います。このような助けあいの活動を通じて、ロータリーファミリーの絆が深まります」

これらのハリケーンの被災地への食料、医薬品、必要物資を提供するため、ロータリー財団から3件の災害救援補助金(各25,000ドル)が支給されました。多くのロータリークラブが物資や資金を集め、現地の復旧支援をしています:

ロータリーの災害救援基金へのご寄付も受け付けています。最寄りのロータリークラブはこちらから検索できます


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