ロータリー代表ネットワーク
ロータリーと国際連合(UN)は、その歴史において、世界理解と平和の促進を目指して手を取り合って歩んできました。そのビジョンを実現へと近づけるため、RI会長は毎年、世界各地の国連機関や主要国際機関への非公式な「大使」となるロータリー会員を任命します。これらの会員は、ロータリーを代表して外部のリーダーとのネットワークを築き、アドボカシー、コミュニケーション、関係の構築と維持などを行い、外部組織との関係を生かしてロータリークラブのための技術的な専門知識やリソースをもたらしながら、人道的奉仕におけるロータリーの能力を高めています。
グローバルなインパクトと基盤拡大
1991年に創設されたロータリー代表ネットワークの使命は、各種の国際機関と協力し、ポリオ根絶、食糧安保、教育、平和、環境、貧困緩和といった共通の優先事項において協力と支援を促すことによって、世界におけるロータリーのインパクトをさらに大きくすることです。
ネットワークのメンバーは、ロータリーのグローバルな基盤を拡大し、ロータリーに対する理解を築くために、講演、メディアやブログへの記事の寄稿、意見記事の投稿といった機会を生かして活動します。また、主な意思決定者、インフルエンサー、重要な非政府組織(NGO)のリーダーとのネットワークを築き、ロータリーの活動を紹介するために、注目度の高いイベントを主催したり、出席したりしています。
ロータリー代表がいる機関:
- 国連本部(米国ニューヨーク)
- ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)
- UNICEF(国連児童基金)
- 世界保健機関
- 英連邦
- ジュネーブの国連機関
- コートジボワールの国連機関
- ローマの国連機関(WFP、FAO、IFAD)
- 国連環境計画(ナイロビ)
- 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)
- 国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会
- アフリカ連合と国連アフリカ経済委員会
- アジア開発銀行
- 米州機構
- 米州開発銀行
- 世界銀行
- 欧州連合
- アラブ諸国連盟
クラブと地区へのサポート
ロータリー代表ネットワークのメンバーは、各自が担当する機関が有する知識と専門性をクラブと地区が活用できるようサポートします。ロータリー代表は、クラブと地区が効果的で測定可能なイニシアチブを現地で実施するためのリソースと機会を確保できる独特な立場にあります。
ロータリー代表ネットワークは、ロータリー行動グループおよびロータリー財団専門家グループ(Cadre)とも協力してイベントや情報交換を行っています。
ロータリー代表ネットワークのインパクト
このような世界的なネットワークづくりを通じて、ロータリーは、より多くの人びとと活動を分かちあい、新たな会員、寄付者、パートナーを得る機会を生み出しています。
ロータリー代表は、外部組織やリーダーとの的を絞った関係構築、主要イベントへの出席、特別イベントの開催などを通じて、世界におけるロータリーの影響力と奉仕の能力を高めています。
ロータリー代表ネットワークの主な貢献:
- 国連でのロータリーデー:国際ロータリーと国連の平和への共通ビジョンを祝い、世界におけるロータリーと国連の人道的活動を紹介する毎年の合同イベント。
- ロータリーと国連環境計画(UNEP)とのパートナーシップ: 国際ロータリーとUNEPとのパートナーシップは、ナイロビ(ケニア)での「Adopt a River」プロジェクトをロータリー代表が拡大したことがきっかけとなって生まれたものです。
- ポリオ根絶:ロータリー代表は、ポリオ根絶のアドボカシーにつながる行事や活動に定期的に参加、あるいは開催し、ポリオ根絶に向けた最終局面に全員が貢献することの重要性を強調し続けています。
お問い合わせ
ロータリー代表ネットワークのメンバーに直接連絡したり、その活動について知りたいという方は、下記の担当職員までご連絡ください。
- Audrey Carl、渉外担当マネジャー
- Evan Taylor、渉外担当コーディネーター