Skip to main content

地区リソースネットワークの活用

Skip to main content

ロータリーでは会員の豊かな知識を持続可能で効果的なプロジェクトの立案に役立てることができます。しかし、これまで長年、このような知識は散在し、十分に活用されてきませんでした。そのためのソリューションとなるのが、「地区リソースネットワーク」の創設です。

地区リソースネットワークは、人道的プロジェクトを立ち上げたり、継続したりするのに役立つ「ロータリー会員のためのコンサルティング機関のようなもの」と、エルバ・ヘイジさん(地区国際奉仕委員長、カナダ)は言います。リソースネットワークには、会員に限らず、ロータリー内外の人たちの専門知識が集積されています。

外国語が話せる人を見つける、地域社会の調査を開始する、奉仕プロジェクトを立案する、資金を調達する、共同提唱者や協力団体を確保する、プロジェクト実施地で物資や援助者を見つけるなど、クラブはさまざまな目的でリソースネットワークから援助を受けることができます。ネットワークのメンバーは、地区が慎重に選んだ人たちであるため、クラブは安心してアドバイスを受けることができます。

地区リソースネットワークを立ち上げた後には、クラブのプロジェクト立案に欠かせないパートナーとなることが重要です。しかし、「(地区リソースネットワークは)ロータリーで十分に理解されていない」と、ロズリン・ティアニーさん(地区国際奉仕委員長、オーストラリア)は言います。

「リソースネットワークの価値はあまり知られていません。特定分野の専門家が大勢いることや、国際奉仕に熱意をもつほかのロータリー会員とネットワークを築く機会が多く存在することを知らない人が多いのです」(ティアニーさん)

ビル・ゴーモントさん(地区国際奉仕委員長、米国)は、ロータリーは専門知識の宝庫であり、会員がそれを活用できることを理解してもらいたいと考えています。「会員は自分一人で課題を解決しようとする必要はありません。サポートしてくれるネットワークがあるのですから。多くの知識を活用できることがわかれば、クラブ同士が結びつき、大きなインパクトを生むことを考えるようになってくれるでしょう。それが私たちの願いです」(ゴーモントさん)

イタリアでは、リソースネットワークの知識がプロジェクトで生かされてきました。これには、チベットの若い女性たちのための安全な水と機能的トイレの提供、アルゼンチンでの井戸の設置、新型コロナ流行中に自宅での遠隔治療を可能とする国内プロジェクトなど、多くのプロジェクトが含まれます。

パオロ・パシーニさん(地区国際奉仕委員長、イタリア)は、リソースネットワークに関する情報の拡散に力を注いでいます。パシーニさんはこう言います。「私たちが築いているのは、経験を分かち合い、共に向上していくことを可能にする、素晴らしいネットワークであり、クラブが確実にサポートを受けられるようにするための連携体制です」

これらの国際奉仕委員長は、数年かけてリソースネットワークの構築に取り組み、地区内のエキスパートを見つけ、ニーズに合ったエキスパートを会員に紹介してきました。

ヘイジさんはこう言います。「助けが必要な方がいれば、私はその方に合った誰かをおそらく知っているでしょう」

地区リソースネットワークまたは地区国際奉仕委員長との協力に関心のある方はこちらをご覧ください