クラブ・イノベーション
成長に意欲を燃やす若きクラブ
ベントレーモーターズの社員から成る「ベントレー・チェシャー・ロータリークラブ」が英国に誕生
2015年、クルー&ナントウィッチ・ウィーバー・ロータリークラブの当時の会長、マイク・コンスタブルさんは、衛星クラブの結成について考えていました。それと同じ頃、クラブは地元の大手自動車メーカー、ベントレーモーターズのCEO、ヴォルフガング・デュルハイマー氏を名誉会員として迎える準備をしていました。
ベントレー社の社員は国籍が多様で、エネルギッシュな人ばかり。社員がロータリークラブと地元地域に参加するというアイデアを、デュルハイマーCEOも気に入りました。こうして早速、ベントレー社と協力して衛星クラブの結成に乗り出したのです。
衛星クラブの規則は従来よりも和らげました。例えば、会員はボランティア活動への参加時間と例会への出席時間を記録し、その合計が「出席」として認められます。
1年ほど衛星クラブとして活動した同クラブは、5月に「ベントレー・チェシャー・ロータリークラブ」として加盟認証されました。会員の大半はベントレーの社員で、その国籍は9カ国。例会は、ベントレーの会議室と地元のパブ・レストランで交互に開かれ、効率よく、濃い内容で行われます。「例会は食事を取らない場合もあるので、食事代と飲み物代は徴収していません」と説明するのは、幹事のサラ・ニューカムさんです。「まずは例会をして、それから有志だけ残って食事をしたり、一杯だけつきあって帰る人もいます。私自身、契約に縛られずに、”使っただけ払う”という方法が好きです」
クラブは会員からの寄付とプロジェクトへの参加状況を細かく記録しています。2016-17年度には、クラブ全体で1,000時間以上を奉仕活動に費やしました。
会員の創造力を生かした活動も行っています。7月には、両クラブの会員と市民を含むチームが、イギリス最高峰三座登頂チャレンジ(National Three Peaks Challenge)に参加し、24時間以内に、ベン・ネビス(スコットランド)、スカフェル・パイク(イングランド)、スノウドン(ウェールズ)への登頂に成功しました。このチャレンジで、子どものホスピス「Hope House」への募金を行いました。一緒に参加した市民たちがクラブに入会してくれることも期待しています。
11月には、ABBA(アバ)のカバーバンドUK Björnとともにダンスイベント「Snow Ball」を開催。バンドマネージャーでリードギタリスであるスティーブ・ロビソンさんがベントレーの社員だったことでこの企画が実現しました。このほかにも、車を使った「宝探し」や(テレビのオーディション番組をまねた)「ロータリーズ・ゴット・タレント」といったイベントのアイデアも出ています。
クラブ誕生のストーリーを大切しつつ、クラブをもっと成長させたい、とニューカムさん。「クラブ会長のエレーナ・コミスさんと毎週会って、例会で紹介できる会員増強のアイデアを話し合っています」
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