RI次期会長がロータリー会員の力について語る
国際ロータリーのマリオ・セザール・マルティンス・デ・カマルゴ会長エレクトは、 2月10日、米国フロリダ州オーランドで開かれたロータリー国際協議会で、「地球上で最も有能なボランティアのチーム」を拡大する計画の概要を示し、成長、奉仕、つながりを大切にして「よいことのために手を取りあおう」と会員に呼びかけました。
「ロータリーの最大の財産は、その歴史でも、プロジェクトでも、比類のない世界的広がりでもありません。それは会員です」。こう述べたデ・カマルゴ氏は、ロータリーのパートナー団体がロータリー会員の「並外れた献身」を称賛したことに触れ、次のように続けました。「外部団体からそう認められたことで、ロータリーが世界に与えることのできる最大の贈り物は、その会員であるという私の理解が深まりました」
サンパウロ(ブラジル)のサントアンドレ・ロータリークラブに所属するデ・カマルゴ氏は、新たな視点を模索し、世界の地域社会でのロータリーの奉仕を強化することの重要性を強調しました。その上で、成長のための「不可欠な3つの柱」として、革新、継続性、パートナーシップを挙げました。
革新しながらも一貫した伝統を築く
世界がいかに急速に変化しているかを指摘したデ・カマルゴ氏は、革新を呼びかけました。
「テクノロジー、社会の期待、経済状況は常に変化しており、ロータリーもそれに合わせて進化しなければなりません。……革新こそが、変化するこの世界に私たちが適応する手段なのです」
これを実現する重要な方法の一つは、さまざまなクラブモデルを採用し、推進することだと、デ・カマルゴ氏は言います。衛星クラブ、分野特化別クラブ、法人クラブ、パスポートクラブなど、さまざまな方法でロータリーを体験することができます。自身の妻が 50 人近くの会員を擁する衛星クラブの設立に助力したことに触れ、「将来のロータリー会員はどこにでもにいます。私たちは、そこに赴いて彼らを見つける必要があります」と語りました。
また、リーダーシップの継続性の重要性を強調しました。過去18カ月間に多くの場所を視察してその必要性を目の当たりにしたデ・カマルゴ氏は、ガバナーが前任者の取り組みを土台とし、プログラムや戦略を中断することなく継続させることが地区の発展につながると話しました。
ナイジェリアでの井戸建設、大洪水の被災者を支援するパキスタンでの取り組み、子どもたちの命を救う医療を提供するインドでのロータリー補助金プログラムを挙げたデ・カマルゴ氏は、次のように述べました。「継続性とは、画一性ではなく、連携です。地区リーダー同士の連携し、自分の”ガバナー年度”を越えてロータリーを思い描けば、長期的な成功の土台が築かれます」
パートナーシップの力
デ・カマルゴ氏は、ロータリー会員は単独でも大きな成果をあげられるが、仲間と協力すれば世界を変えることさえ可能だと述べました。その上で、ポリオ根絶に向けたロータリーの歴史的な取り組みは、ゲイツ財団、世界保健機関、UNICEF(国連児童基金)などのパートナーと連携して行われてきたことを指摘。これらのパートナー団体がなかったら、ロータリーが同様のインパクトをもたらすことはできなかっただろう、と述べました。さらに、入会への関心を高め、クラブを活性化させるために、さまざまな形でのパートナーシップを模索するよう提案しました。
事業者団体、専門職団体、学術機関などと協力することで、ロータリーは職業や考え方の多様性を取り入れながら新会員を増やすことができる、とデ・カマルゴ氏。「奉仕と参画というロータリーの価値観を共有する職業人に働きかけることで、世界でよいことをするロータリーの力を拡大できます」
ロータリーのすべての功績と成長は、究極的に会員にかかっている、と述べたデ・カマルゴ氏は、会員の入会促進と維持に力を入れることで、今後も長年にわたって地域社会に変化を生み出すロータリーの強さと力が高まると語りました。
「分断されがちな世界において、ロータリーは団結と希望の光となります。私たちのプロジェクトは、人種、ジェンダー、性別、思想、経済的背景の異なる人びとを結びつけ、世界でよいことをするという共通の目的で私たちを一つにします。……よいことのために手を取りあえるロータリーを築き、すべての人にとってより明るい未来を実現させましょう」
スピーチとリソース
2025-26年度メッセージのロゴと資料(ダウンロード)
マリオ・セザール・マルティンス・デ・カマルゴRI会長エレクトのスピーチ(PDF), オンライン動画、動画のダウンロード)
ジョン・ヒューコ事務総長兼CEOのスピーチ(PDF、オンライン動画、動画のダウンロード)
ホルガー・クナーク・ロータリー財団委員長エレクトのスピーチ(PDF、オンライン動画、動画のダウンロード)
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— 2025年2月