世界中で活躍する「行動人」
2025年1月
米国
2018年、ニューオーリンズ市がフランスのオルレアン市と姉妹都市協定を結んだ後、両都市のロータリークラブは独自の国際的なつながりを築きました。ルイジアナのクラブ会員であるゲイル・デリンジャーさんによると、両都市にジャンヌ・ダルクの祭典があることを知ったニューオーリンズのクラブは、パレードやイベントでフランスの国民的ヒロインに扮する高校生を選びました。両クラブはこれを交流の機会と考え、まさにロータリーらしいやり方でお互いの「ジャンヌ」を選出しました。6月、アメリカ側の「ジャンヌ」であるマーリー・マルサリスさん(有名なジャズミュージシャンであるマルサリス家の一員で、自身もピアニスト)が、フランスのロータリアンに招かれてオルレアンを訪れました。今月には、アメリカのロータリアンがフランス側の「ジャンヌ」であるMaÿlis Boëtさんをホストします。 二人のジャンヌは、それぞれの地で行われるパレードに参加し、史跡などを訪れます。「未来への希望で心がわくわくします」と話すのは、ニューオーリンズのクラブ会員のサラ・ディカーソンさんです。「みんながこの交流に関わることで、絆がより一層深まります」
カナダ
2020年以来、トロント・ロータリークラブは、病気またはけがを負った300種の動物を保護するトロント野生動物センターを支援してきました。クラブは、コウモリ、ハト、キツツキ、水鳥、リス、グラウンドホッグ用の囲いを建設するために18,000ドル以上を寄付しました。10月、金槌とドリルを手にしたクラブ会員のカート・クローセンさん、スチュアート・マイアーヘッドさん、ミシェル・ガイさんは、ほかのボランティアや従業員と一緒に赤リス用の囲いを組み立てました。同団体の創設者兼事務局長であるナタリー・カルボネンさんは、ロータリアンの献身的な活動を賞賛しています。「けがや病気の動物たちが安全な場所で回復し、野生に戻れるよう、ロータリアンの皆さんが大きくサポートしてくださっています」
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1.00920
ジャンヌ・ダルクが列聖された年
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6000.00
トロント野生動物センターで毎年治療を受ける動物の数
英国
6月、トラクター、蒸気トラック、ペニー・ファージング(前輪と後輪の大きさが大きく異なる自転車)、120台のヴィンテージ車が、レディング・マティンズ・ロータリークラブが主催する募金活動のためにモーティマー・フェアグラウンドに集まりました。「Transport Through the Ages」というこのイベントに約4,000人が来場し、慈善団体のために13,000ドル以上が集まりました。このアイデアは、エリザベス2世女王の在位70周年と国王チャールズ3世の戴冠式で開催された同様のショーに由来しています。クラブ会長のバレリー・ロビンソンさんはこう話します。「イベントの成功と、私たちが大切にしている慈善活動のために多くの募金が集まったことを嬉しく感じています」クラブ会員のキャリー・ワイズさんによれば、このイベントの大成功を受け、今後もこの募金活動を行っていくとのことです。
インド
8月、豪雨によってインド北東部のトリプラ州で洪水や土砂崩れが発生した際、アガルタラ・シティ・ロータリークラブ、アガルタラ・シティ・ローターアクトクラブ、アガルタラ・セントラル・ローターアクトクラブが行動を起こしました。これらのクラブは、食料、衣類、医療、医薬品を提供する救援キャンプをアガルタラに設置し、400人を支援しました。第2段階では、洪水で被害を受けた遠隔地の村の125家族に、クラブ会員が食料品と生理用品を配布しました。「村人たちは持ち物をすべて失い、農場や農作物が破壊されました」とアガルタラ・ロータリークラブ会員のアナンニャ・ダスさんは言います。ロータリー会員はまた、ロータリアンの小児科医、眼科専門医、皮膚科医、一般開業医に診察してもらうことができるクリニックを設置しました。
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905.00,000+
2023年に英国で製造された車の台数
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2000.00億ドル以上
2023年における自然災害がもたらした世界的な損害額
フィリピン
カルンピット・ローターアクトクラブの会員は、スキル開発とアドボカシー活動を通じて障害のある若者を支援することに情熱を注いでいます。Breaking Barriersイニシアチブの一環として、障がい者の権利と課題に関するポッドキャストの収録を行いました。8月、ローターアクターとカルンピット・ロータリークラブの会員が小学校を訪問し、障がいのある160人の生徒に衛生キット、医薬品、学校用品を提供しました。また、読み書き、美術の指導も行いました。ローターアクトクラブのダニエル・バリンギット会長は次のように話します。「このイベントでは、参加者から非常に好意的なフィードバックが寄せられました。参加者は、思いやりのある活動と貴重なリソースを提供してもらったと感謝していました」。介護者向けのセッションは特に好評だったと、バリンギットさんは振り返ります。「母親たちが経験を紹介しあい、子どものメンタルヘルスと心理的ニーズについて情報を交換できる安全なスペースを提供できました」
この記事は、Rotary 誌の2025年1月号に掲載されました