平和フェローシップ
修士号取得プログラム
修士号取得プログラムの申請資格
申請者は学業において優れた成績を残し、関連分野の学士号および平和と開発の分野における職歴を有していることが望まれます。さらに、平和と紛争解決に対する熱意を実証し、多くの文献とリサーチに取り組みディスカッションに参加する能力、および多国籍の同期生との共同活動に積極的に参加する能力が必要とされます。候補者はまた、平和構築の実績があり、将来的な成長の可能性を有し、フェローシップへの参加から関連分野でインパクトをもたらせるリーダーである必要があります。プログラム修了後には、学業の成果と経験を進んで共有し、同じ地域の平和フェローとの連絡を保ちつづけ、ロータリー会員との強い関係を維持することが求められます。
申請資格
修士号取得プログラムの申請者は以下の要件を満たしている必要があります:
- 英語に堪能であること
- 学士号を保有していること
- 個人的活動や社会奉仕活動を通して、または学問上、職務上の実績を通して、国際理解と平和への専心を実証していること
- リーダーシップの素質を有していること
- 平和あるいは開発の分野において少なくとも3年のフルタイムの職歴を有していること(詳しくはこちら)
申請者は、前回の学位取得プログラム(学士課程または大学院)の修了からフェローシップの開始予定日までの間に、最低3年間の期間が空いている必要があります。現在、学士課程または大学院に在籍している人は申請資格がありません。
専門能力開発修了証プログラムまたはグローバル補助金奨学金を修了したロータリー平和フェローが修士号取得プログラムを申請する場合、修了証プログラムまたは奨学金の終了から3年が経過している必要があります。
ロータリーでは、障がいのある方々やその他の多様な背景を持った方々の申請を奨励しています。障がいのある方々のために必要に応じて適切な手配を提供します。
ロータリーの正会員およびロータリークラブ、国際ロータリー、その他のロータリー団体の職員は申請資格がありません。
* ロータリークラブ会員となっていない(二重会員ではない)ローターアクトクラブ会員は、申請資格があります。
詳しくは申請の制約事項をご参照ください。
フェローシップの構成要素
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学業
研究に基づく理論および平和・開発のアプローチを習得
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実地研修
各自が計画する2~3カ月の実地体験を通じて実践的スキルを習得
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ネットワーキング
学術界、平和活動者、ロータリー会員との世界的なネットワークを拡大
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ワークショップシリーズ
平和構築と開発における専門的スキルを習得
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卒業前セミナー
修士論文の研究成果を発表
修士号取得プログラムのフェローシップ受領者は自国にあるロータリー平和センターを選択できない場合があります。
修士号取得プログラムの提携大学
デューク大学およびノースカロライナ大学チャペルヒル校(米国、ノースカロライナ州) (概要資料)
デューク大学では国際開発政策の修士課程、ノースカロライナ大学チャペルヒル校では国際平和と紛争解決の卒業証書コースが提供されています。
国際基督教大学(ICU)のアーツ・サイエンス研究科は、学際的なプログラムと一般教養的アプローチで知られています。フェローは、公共政策・社会研究プログラムで平和研究の修士号取得をめざします。
ブラッドフォード大学(英国、ブラッドフォード) (概要資料)
同大学の平和研究・国際開発学部は世界最大を誇り、平和、紛争、安全保障、開発と関連する複数の修士号プログラムを提供しています。
クイーンズランド大学(オーストラリア、ブリズベーン) (概要資料)
平和フェローは、国際研究、平和、紛争解決分野の修士号取得をめざします。
同大学の平和・紛争研究学部では、社会科学の修士号を取得できます。同学部は、全世界で無償利用できる紛争関連のデータ収集プログラムで知られています。
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ヒラリー・カルディスさん
「平和フェローシップは、平和と開発に携わるリーダーたち、すなわち社会に変化をもたらす人材の成長と発展を支える基盤となっています」(ヒラリー・カルディスさん/Female VoiceのCEO、米国国務省領事)
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ムヤトゥワ・シタリさん
「ロータリー平和フェローシップが提供する平和・紛争解決の研修を通して、紛争終結後の不安定な国々で活動するリスクと難しさについて学ぶことができました。また、習得した交渉スキルは日々の活動で役立っています」(ムヤトゥワ・シタリさん/Sanitation and Water for Allの国参画促進担当部長)
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マリー・ポール・アッテマさん
「多くの場合、世界を変えたいと願うのは、紛争に巻き込まれた経験のある人たちです。平和・紛争解決学の修士号を取得するチャンスを得たことで、平和や開発の分野でつながりを築くための道を切り開くことができました。ずっと不可能だと思っていたことが可能になったのです」(マリー・ポール・アッテマさん/クイーンズランド大学ロータリー平和センター卒業生)
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ノエル・ドゥパープさん
「平和フェローシップは本当に素晴らしい機会です。キャリアの出発を後押ししてくれただけでなく、世界中の優れた人たちと出会い、学びあうことができました。私は今も、平和構築者のこの国際的ネットワークとつながっています」(ノエル・ドゥパープさん/ウィニペグ市地域開発担当)
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アブディケイル・アハメドさん
「私たちは平和フェローの家族であり、地域社会における『チェンジ・エージェント(変化の推進者)』であると自負しています。チェンジ・エージェントになるには、社会に影響を与える力、そして意思決定を担う力が必要です」(アブディケイル・アハメドさん/Aurora Family Therapy Centreのディレクター)
平和フェロー体験談:ローレン・コファーロさん
パート1: ブラッドフォード大学(英国)でのロータリー平和フェローに選ばれるまで
パート2:英国での生活とブラッドフォード大学での学業について
パート3:グアテマラでの実地研修とノーベル賞受賞者との出会い