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シルビア・ウィットロック・リーダーシップ賞ギャラリー

「シルビア・ウィットロック・リーダーシップ賞」は、ロータリーで女性の活躍の促進に積極的に尽力した1名のロータリー会員を毎年称えるための賞です。この賞は、初の女性ロータリークラブ会長となり、ロータリーを通じて世界中の女性のために変化の先頭に立ってきたシルビア・ウィットロックさんにちなんで名づけられました。

2017年、ロータリアンのグループによってこの賞が創設されました。国際ロータリー理事会は、2021年、ロータリーでの女性、特にリーダーとなる女性を増やすという目的のため、この賞を正式なRIの賞とすることを決定しました(2021年には受賞者はいませんでした)。

候補者の推薦期間は、毎年8月1日~31日です。ロータリアンとローターアクターは、ジェンダーや会員年数を問わず、会員としての義務を果たしている候補者であれば、誰でも推薦できます。

受賞者

  • 2023-24年度:マンジュ・ファドケ(インド)

    「私たちは、ロータリアンとして団結することで、前向きな変化を波及させ、人びとの生活や地域社会を変えることができると信じています」

    第3131地区の2023-24年度ガバナーで、元クラブ会長でもあるマンジュ・ファドケさん(インド、プネ・デカン・ジムカーナ・ロータリークラブ所属)は、起業家、企業研修者としての経験を活かし、ジェンダー平等に取り組み、多様性・公平さ・インクルージョンを促進してきました。健康診断と乳がん検診のためのクリニックを開設してインドの女性や少女が医療を受けられるよう支援し、予防接種や月経衛生キャンペーンを主導してきました。また、女性起業家への指導、若い女性を対象とした就職フェアの開催、IT・法律・金融リテラシーといった実践的スキルの習得など、女性たちへの幅広い支援を行っています。

  • 2022-23年度 :ルー・チンメイ(台湾)

    「私たちロータリアンは、社会の暗闇の中に光を灯し、世界を明るくする手助けをします」

    ルー・チンメイさん(台湾、台北台美ロータリークラブ所属)は、30年以上にわたり、世界中の女性や女児、そのほかの人びとのために活動してきました。ネパールの女児たちの教育、インドの子どもたちの予防接種、ウガンダの女児たちの月経帯の縫製の支援、視覚障害のある人びとの支援など、その活動は多岐に渡ります。2006-07年度にネパールとインドを訪れ、家のない少女たちが学校に通えるようにするプロジェクトを支援。少女たちの多くは買春や児童労働のために人身売買される危険にさらされていましたが、地元の機関と協力して、物資、食料、制服、スポンサー資金を調達しました。

  • 2019-20年度:ジェニファー・ジョーンズ(カナダ)

    「私はずっと自分の道を切り開きたいと思っていました。そのためには、リスクを取って、新しい経験を受けいれないといけないこともあります」

    ジェニファー・ジョーンズさん(カナダ、ウィンザー・ローズランド・ロータリークラブ所属)は、2022‐23年度、女性として初めて国際ロータリー会長に就任しました。それ以前にも、自身の地区で初の女性ガバナー、女性初の国際協議会モデレーターなど、数多くのリーダー職を務めて模範を示してきました。メディアとテレビ番組制作を専門に仕事をしてきたジョーンズさんは、世界中でロータリーの存在感を高めるために精力的に活動し、クラブの活躍や組織トップとしての活躍など、ロータリーの女性の意欲、地位、能力の向上に力を注いできました。

  • 2018-19年度:ダイアン・コリンズ(オーストラリア)

    「ロータリーは、世界理解と平和を達成し、それを可能にする手段です」

    オーストラリアのダイアン・コリンズさん(オーストラリア、フレッシュウォーターベイ・ロータリークラブ所属)は、1973年以来、最初はロータリーシニアリーダーのパートナーとして、その後は会員として、ロータリーにおける女性の地位向上に力を捧げてきました。ロータリーに入会する前、ロータリーの活動やイベントに参加するようほかの会員のパートナーたちにも呼びかけました。また、国際協議会にパートナー(配偶者)が参加する必要性を主張し、それを実現に導きました。サイエンスに対する子どもの関心を育むためにオーストラリアとアジア太平洋諸国の学校に24,000台の顕微鏡を寄贈するなど、女児と女性を支援する数多くの奉仕プロジェクトに参加してきました。

  • 2017-18年度:ディーン・ロース(カナダ)

    「私たちの後に続く女性たちのために、メンターシップを続けなければなりません。共に力を合わせて活動する必要があります。互いに助け合わなければなりません。サポートする必要があります。私たちはロータリーの女性です」

    2017-18年度RI副会長を務めたディーン・ロースさん(カナダ、ラングリー・セントラル・ロータリークラブ所属)は、ロータリーを通じて世界中の人びとを支援してきました。10代の時にザンビアでの難民支援にボランティアとして参加したロースさんは、ロータリーの活動でマラウイに女子学校を建設したほか、南アフリカにも学校を建設。また、ナイジェリア、リベリア、台湾の水プロジェクトにも参加し、10年以上にわたりロシアでロータリーの成長と会員の支援に取り組んできました。寛容、交渉、メンターシップを通じてすべての人に平等と機会、敬意をもたらすことに力を尽くしています。

  • 2016-17年度:キャロライン・ジョーンズ(米国)

    「私がロータリーに入会したのは、地域社会に恩返しをしたかったからです。入会して変わったことは、この世界を一つのコミュニティとして見るようになったことです」

    キャロライン・ジョーンズさん(米国、アンカレッジ・イースト・ロータリークラブ所属)は、自身のクラブで女性として初の会長を務め、当時ロータリーで最大だった第5010地区(アラスカ、ユーコン、ロシア東部)で初の女性ガバナーとなりました。ガバナー年度には、ロシア東部の25の全ロータリークラブを訪問し、ロータリー財団補助金でロシア東部の青少年を支援する「ロシアの子どもたち」プロジェクトを立ち上げました。また、2005-09年度に女性として初めてロータリー財団管理委員に就任しました。2014年には、ホワイトハウスで行われた式典でロータリー・ウーマン・オブ・アクション賞を受賞しました。

  • 2016-17年度:シルビア・ウィットロック(米国)

    「人のために何かをすることが大切なのです。他者のために何かをすることで充足感を覚えます」

    ロータリーのパイオニア的存在であるシルヴィア・ウィットロックさんは、教育者、人道主義者、長年にわたるロータリーでの女性擁護者であり、この賞の創設のインスピレーションを与えた人物でもあります。

    1982年、米国カリフォルニア州デュアルテにあるクラブに入会しましたが、当時ロータリークラブへの女性の入会は認められていなかったため、このクラブは国際ロータリーからの加盟資格を取り消されました。1987年、米国最高裁判所は、ロータリークラブが性別を理由に女性を会員から除外できないという判決を下しました。その年、ウィットロックさんは初の女性ロータリークラブ会長となりました。

    教育学博士号を取得し、教育者およびセラピストとしての長いキャリアを持つウィットロックさんは、現在、クレアモント・ロータリークラブ(カリフォルニア州)の会員です。ロータリーを通じて全国予防接種日に参加したほか、ジャマイカではエイズ患者のためのクリニックを設立。また、メキシコでの孤児院の支援、ナイジェリアでの安全な飲料水プロジェクト、インドの女子教育のための約9万米ドルの募金などに携わってきました。