卓越したローターアクト・プロジェクト賞
2020-21年度受賞プロジェクトの紹介
2020‐21年度「卓越したローターアクト・プロジェクト賞」の受賞者が4月に発表され、6月のバーチャルローターアクト大会前会議において表彰されました。63カ国の地区、ローターアクトクラブから応募された675のプロジェクトは、RIスタッフやローターアクト委員会によって、「持続可能性」や「地域社会調査と6つの重点分野におけるインパクト」などの基準の下に審査され、2つの国際賞と6つの地域賞が選ばれました。
本賞は25年以上にわたり、ローターアクトクラブによる活動の成果をグローバルコミュニティに示し、持続可能で革新的なプロジェクトの実施に向けクラブの意欲を促進する機会となってきました。推薦フォームはグローバル補助金の申請フォームをモデルとしているため、ローターアクトクラブにとって、今後グローバル補助金に参加するための良い練習となります。ローターアクトについて詳しくはこちらをご覧ください。
国際賞
一つのクラブによる活動:スリランカのMoratuwa大学にあるローターアクトクラブ(Rotaract Club of University of Moratuwa)が最優秀賞を受賞しました。メンバーはスリランカ最大の教育用オーディオブック図書館の立ち上げと維持、それに視覚障害のある生徒向けに音声の使用をベースとした職業訓練を実施しました。
複数クラブによる活動:東南アジアのローターアクトクラブが最優秀賞を受賞しました。これらのクラブによるメンタルヘルスのイニシアチブ「You Are Not Alone」は、地元での広報活動や、自殺、ネットいじめ、トラウマ、うつに関するバーチャル形式の啓発ワークショップが含まれ、インパクトがもたらされた人は50,000人以上に上ります。
地域賞
アフリカ:ウガンダのKololoローターアクトクラブは、女性のエンパワメントを目的に、5つの地域社会にミシンを寄贈し、資金管理研修を行いました。また、使用可能な資源を集め、蓄えるための投資システムを築きました。
アジア太平洋:フィリピンのZamboanga City Westローターアクトクラブは、女性農業者協会に水耕栽培の技術を紹介し、受益者が食料保障と所得を確保できるよう支援しました。
カナダ、カリブ地域、北米:バージン諸島のTortolaローターアクトクラブは、太陽エネルギーを使って電子機器の充電ができる人口樹木を地元の公園に植え、代替エネルギーの有用性を広く知ってもらえるよう働きかけました。
中央アジア、欧州、中東:チュニジアのTunis-Ennasrローターアクトクラブは、9クラブによる活動を先導し、化学療法中の子どもが使用できるかつらを提供するため、毛髪の寄付を集める活動を行いました。また、がんの心理的な影響と、毛髪に関する誤った文化的通念に対する認識を深める活動を行いました。
中南米:ブラジルのItabuna Universitáriosローターアクトクラブは、飲料水や基本的な衛生設備が利用できない近隣エリアにセラミックフィルターを配布し、水処理の方法について啓発活動を行いました。また、この活動では地元の公衆衛生当局と協力しました。
南アジア:バングラディシュのIslamabadローターアクトクラブは、「Project Beacon」においてロータリーが支援する学校を改装し、コロナ禍で困難に直面している生徒たちに個別指導やガイダンスを行い、教材を提供しました。
この記事は「Rotary」誌2021年9月号に掲載されました。
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