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ロータリーの新会長

次のチャプターを思い描き、現実のものとする

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シェカール&ラシ・メータご夫妻。コルカタの自宅にて。 シェカール&ラシ・メータご夫妻。背後の絵画はラシご夫人が描きました。

何年もの間、私はシェカール・メータ氏を、同氏が理事会でイリノイ州エバンストンのワン・ロータリー・センターを訪れたときにお見かけする程度でした。 正式にお会いできたのは、すべての次期ロータリー会長がさまざまな担当職員と連日会合を開いていたときのことでした。 私が参加したセッションで、シェカール氏は唯一時差ぼけに苦しんでいたのにもかかわらず、誰よりもリラックスしているように見えました。 シェカール氏は聡明で忍耐強く、鋭い質問を投げかけていました。仕事や慈善活動で成功していることを考えると、それも当然のことです。 私はセッションを通じて、シェカール氏が、ロータリーにおける彼の夢を実現するうえで私たちをいかに活用できるかを見極めるため、一人ひとりを評価していると感じていました。

当時は人と直接会うことが制限されておらず、シェカール氏とお会いできて幸運でした。 現在、新型コロナウイルス感染症の世界的流行は2年目に突入し、私がこれを書いている間も、インドは感染拡大による悲惨な状況から抜け出せずにいます。 ロータリーも調整を行う必要がありましたが、その活動は継続していきます。

通常の年度であれば、「Rotary」誌の編集者の一人が、シェカール氏と妻のラシさんが暮らすコルカタを訪れていたでしょう。 私たちはシェカール氏本人、ご家族やご友人、ロータリアンの仲間たちとともに過ごし、インドでの子ども時代や成人してからの経験が、人生やロータリーに対する同氏の視点をどのように形成したのかなどをお伺いしていたでしょう。 もちろん、今年は誰も現地を訪れることはできませんでした。その代わりに、シェカール氏をよく知る方がたに、それぞれの言葉で同氏の人物像を語ってもらうことにしました。

これ以降のページでは、ご家族や最も古い友人代表、個人秘書、会長エイドの方がたからお聞きした逸話や人物像をご紹介して、各地のロータリー会員の皆さまにシェカール氏を身近に感じていただければと思っています。 もちろん、皆さま方の多くは来年中に(対面ではないにしてもオンライン上で)ご本人に会うことになるでしょう。

シェカール・メータ氏はカルカッタ-マハナガル・ロータリークラブの会員で、1984年からロータリアンとして活動しています。 会計士として経験を積み、自らが会長を務める不動産会社Skyline Groupを設立しました。 しかし職業上の肩書きは、彼の人となりの一端でしかありません。 シェカール氏は、カナダを拠点として回避可能な失明を防ぐ活動に取り組む非営利団体、Operation Eyesight Universalインド支部の理事でもあります。 同氏はこれまでに、インドの各州で15カ所を超える眼科医院の設立を支援してきました。それらの医院で実施された手術は、合計すると毎年50,000件近くにのぼります。 さらに、Saving Little Heartsというプロジェクトを立ち上げ、インド、パキスタン、バングラデシュ、ネパール、アフリカの国々の子どもたちのために2,500件以上の心臓手術を支援しました。それ以来、この活度はインド全土でのプログラムとなりました。

これ以降のページでも紹介されているように、シェカール氏は災害救援活動にも積極的に参加しています。 そのほかの事業活動の傍ら、同氏は2004年スマトラ沖地震で被害を受けたアンダマン・ニコバル諸島で500戸の住宅建設を支援しました。

シェカール氏は今年度の国際協議会で、自身とロータリアン仲間数人で、英国を本拠地とするロータリアン設立の組織、シェルターボックスのローカル版を立ち上げることを決めた経緯について語りました。 同氏は次期地区ガバナーに、「シェルターキットと名付けた大きなトランクに、52点の生活必需品を詰め込みます。 過去15年間にインドで発生したすべての大規模災害において、インドのロータリアンは自ら志願して被災地域にシェルターキットを届けてきました」と話しています。 このプログラムはすでに、約75,000人の救済に役立てられています。 シェカール氏はシェルターボックス管理委員会のメンバーも務めました。

また、インド国内の非識字をなくすことを目的としたTEACHプログラムの立案者でもあります (この壮大なプログラムの詳細は今後の号で説明します)。

シェカール氏はビジネス手腕に長けていますが、そのほかの分野でもスキル向上に努めています。 現役時代はひたすら勉強と読書に励んだそうですが、今では人との会話を通して学ぶことを好み、 「会計は好きではない」とも語っています。 こうした行動はすべて、頭で考えるのと同じくらい心でも考えたほうがうまくいくという同氏の信念に従っています。

インドの識字率向上のためのTEACHプログラムの一環として、メータ氏は "Happy Schools"と呼ばれるプログラム参加校をよく訪れています。 インドのロータリー会員は、3,000校以上の学校を「Happy Schools」に変えてきました。 カルカッタ・マハナガル・ロータリークラブは、コルカタにある女子校「Bhowanipur Arya Vidya Mandir」を支援し、1,000人以上の生徒に毎日の朝食を提供しています。

チラーグ・メータ

シェカール&ラシ・メータご夫妻の息子さん

記憶している限り、父はロータリーに力を注いできました。 父と母は、奉仕と親睦の両面で懸命に取り組んできました。イベントの計画や参加に加え、その後にロータリーの友人たちと夜明け前まで過ごすことも数え切れないほどありました。 妹のチャンダニと私は、僕たちには目に見えない ロータリーという兄・姉がいるとよく冗談を言っていました。 そして私たち家族全員が、ロータリーの恩恵を受けてきました。 ロータリーのおかげで、チャンダニと私には最初の友人ができました。また、父が私たちに対して、さらにロータリーでの数多くのスピーチで常に強調してきた、奉仕の精神を学びました。 数多くのリーダーシップをとる中で、父は妹と私を、いつもいろいろな経験に参加させてくれました。 眼科病院やポリオの予防接種キャンプにも行きました。災害救援キットの作業を手伝うこともありました。また、識字率向上の任務のいろいろな側面について話し合い、多くの会議に出席しました。 その結果、私たちは多くのことを学び、成長しました。

ロータリーは、両親の個人としての成長に大きな影響をもたらしてきました。 世界を旅し、多くの国の人びとと出会うことで、より多くの知識を身に付け、己を知り、謙虚で思いやりのある人になりました。 彼らの息子として、私はそこに携わってこられたことを幸運だと感じており、今の両親を誇りに思っています。

小さい頃の思い出の一つは、ロータリーの名簿を眺めては、ロータリー会長の名前やテーマを覚えたことです。 父がロータリー会長になった今、それだけの功績があるとはいえ、ちょっと不思議な気持ちです。


ディーパック・チョウドリー

Calcutta-Mahanagarロータリークラブ

「Main hoon na」、 ヒンディー語で「大丈夫、私がついているよ」という意味を持つこの言葉は、シェカール氏の考え方を体現しています。

シェカール氏は、私だけでなくロータリーや彼自身の生活の中で関わった多くの人びとに寄り添ってきました。 最初に彼の弁護士として出会い、2002年に彼からロータリーを紹介されて以来、シェカール氏は私にとって常にそうした人物でした。

シェカール氏は百科事典並みの知識と機知に富んだ会話で、いつも人を笑わせてくれます。 しかし苦しみを察知したとき、その原因を取り除こうとするたゆまぬ熱意を持っています。 シェカール氏は世界を笑顔で満たすことを夢見ていて、目を覚ましている間はその世界を実現するために活動します。 シェカール氏は、すべての世代に人生を変える奉仕を促すチェンジメーカーです。

数年前、私はロータリーに参加するとよいことが起こるという記事を読みました。 私やほかの人びとがこのような信念を受け入れることができたのは、シェカール氏とラシさんのおかげです。


 

シェカール氏のプログラムや発想はとてつもない規模のものですが、ロータリアンが気負わず取り組めるよう、常に周到な配慮がされています。


Gunturロータリークラブ(インド)、第3150地区2001-02年度ガバナー


ラヴィ・ヴァドラマニ

グントゥール・ロータリークラブ(インド)
第3150地区2001-02年度ガバナー

約20年前にお会いしたとき、シェカール氏は国際ロータリー大会のブース担当として忙しそうにしていました。 所属クラブのプロジェクトを紹介する同氏の熱意とエネルギーには、周囲を巻き込む力がありました。 プロジェクトに携わる者として、私自身もブースにで紹介されていたプロジェクトに感銘を受けました。 その何気ない出会いは、後に固い友情へと発展しました。

シェカール氏は先見性のあるリーダーで、 常にほかの人には見えないものを見ています。 同氏は2025年までにインドから非識字をなくす方法について構想を巡らせ、TEACHプログラム(Teacher support、E-learning、Adult literacy、Child development、Happy schoolの略)を立ち上げました。 同氏が立ち上げた「シェルターキット・プロジェクト」は、現在インドにおける災害救援の先駆けとなっています。 また、Saving Little Heartsプロジェクトで何千人もの子どもたちが心臓手術を受ける機会を得たことや、設立を支援した15カ所以上の眼科医院で数十万人が救われたことは、同氏が抱く夢の大きさを物語っています。

同氏はチームを作り、目標達成に向けてチームを動かすたぐいまれな才能を持っています。 シェカール氏のプログラムや発想はとてつもない規模のように思えるかもしれませんが、ロータリアンが気負わず取り組めるよう、常に周到な配慮がされています。

夢を大きく持つ力は、計画、粘り強さ、忍耐力によって支えられています。 シェカール氏はコミュニケーション能力に優れ、相手と即座に心を通わせ、人びとのやる気を引き出すことができます。 家族思いでもあるシェカール氏を、配偶者のラシさんが熱心に支えています。

シェカール氏が持つリーダーとしての特別な能力は、 同氏から頼み事をされると誰も断れないことです。


サーラ・トトラ & ニシース・トトラ

Calcutta-Mahanagarロータリークラブ所属

シェカール氏とラシさんには、32年程前に共通の友人を通して出会いました。 今では友人というより、家族のような存在です。 人生のあらゆる喜びや悲しみのとき、シェカール氏はいつでも真っ先に駆け付けてくれます。 娘の結婚式で大役を引き受けてもらったこともあります。 サーラの母の葬儀にも立ち会ってくれました。 私たちの人生の大部分を占めるロータリーの世界を知るきっかけを作ったのもシェカール氏です。

シェカール氏はたくさんのたぐいまれな特質を持っています。 他の人にはない先見の明と、人のやる気を引き出す力があり、無類のプラス思考の持ち主です。また、非常にエネルギッシュで熱意があり、このうえなく親切で感性豊かです。 また、家族を心から愛している、本当にすばらしい人物です。

  1. メータ氏のクラブは、トイレなしの家屋が多い村で約7,000基のトイレを建設してきました。この写真では、仲間の(左から)Pranay Agarwal氏とSandeep Shah氏とともに、トイレの設置を手伝っています。

  2. カルカッタ-マハナガル・ロータリークラブが建てた眼科病院で患者と話すメータ氏。

  3. 2013年にアンドラプラデシュ州で大規模な洪水が発生した際に、シェルターキットを用いての対応に協力しました。

  4. コルカタの学校で生徒たちとカロムで勝負。 「いつも負けてしまいます」とメータ氏。

  5. Saving Little Heartsプロジェクトで心臓手術を受けた子どもを訪ねるメータご夫妻とAnu Rampal Vidhawan氏

  6. 元RI理事・管理委員のアショク・マハジャン氏(元RI理事・管理委員)、Chandrashekhar Kolvekar氏(第3142地区パストガバナー)、Anindya Dasgupta氏(インド、Thane Hillsロータリークラブ会員)と学校を視察

  7. カルロ・ラビッツア&ロザーナ1999-2000年度RI会長とメータご夫妻。1999年の国際協議会にて。

  8. 2015年7月、カルカッタ-マハナガル・ロータリークラブ25周年の年度開始を祝う会員たち。

  9. 2016年、2011-12年度RI会長のカルヤン・バネルジー氏とビノタ夫人(前列右側)をはじめとするインド全土のロータリーリーダーが、Asha Kiran(希望の光)プログラムのために集結。このプログラムでは、中退した子どもや不登校の子どもたちに授業を提供しています。何万人もの子どもたちが学校に通えるようにすることを、キャンドルに火を灯して誓いました。

  10. ポリオ根絶のメッセージを広めるために活動するメータご夫妻

  11. サンクー・ユン氏(現ロータリー財団副管理委員長)と一緒に、インドで人気のストリートフード「パニプリ」を堪能しました

  12. ご家族と一緒に。子どものChandniさんとChiraagさん、義理の娘のGeetaさん。

  13. シェカール・メータ氏のご両親であるSumer Chand氏とVallabh Mehta氏を囲んでの家族写真。後列:Chirag Jain氏、Madhulika Jain氏、メータご夫妻、Rashmi Singh氏、K.K. Singh氏、中央の列:メータ氏のご両親(中央)とGeeta Mehta氏、Chiraag Mehta氏、前列:Ishita Jain氏、Roshni Jain氏、シェカール・メータ氏の娘のChandni Mehta氏、Sejal Singh氏、Sanjana Singh氏

  14. メータご夫妻。互いにとっての人生とロータリーのパートナーです。

  15. Chiraag & Geeta Mehtaご夫妻の息子、Veer君。 シェカール氏にとって、今のところ唯一のお孫さんであるとのことです。 「私たちの人生のサンシャインです」

  16. メータ氏が自身の会社Skyline Groupを通じて開発したこの集合住宅は、ラジャスタン州で最大の規模を誇ります

  17. 自身のデスクにて。 「ここが、自分の夢を行動へと変えるところです」とメータ氏。

ナンシー・バービー

Maysvilleロータリークラブ(米国ノースカロライナ州)
2018-21年度第33ゾーン・ロータリー財団地域コーディネーター

シェカール氏は2010年に、当時のロータリー会長エレクトであったカルヤン・バネルジー氏を称えて、インド国内に100の学校、100の病院、100の若年女性向け研修センター、100の眼科医院を開設する構想を語りました。 そのとき、私たちはコルカタ市内のシェカール氏の家にいました。 話を聞きながら、私は目の前にいる人物の先見の明に感服していました。

それ以来、同氏は世界中に多大な影響を与えてきました。 小児心臓手術、眼科手術、識字率向上を目指すTEACHプログラム、さらに政府、非営利団体、財団が署名した覚書は、すべてシェカール氏の先見の明によって得られた成果です。

同氏の言葉を聞くたびに、私たちは皆「夢を大きく持とう」と思います。 シェカール氏をお手本にすることで自分たちの行動、振る舞い、考え方がよい方向に導かれ、 小さい達成感で終わらずに、大きいことをしようという気になるのです。

同氏は昔から大きいことを考えていて、私はその計画に加わりたいと願っていました。それがようやく実現しました。 インドでロータリーを導いてきたシェカール氏の姿は、人びとがポジティブで持続可能な変化を、世界規模で起こす励みになってきました。


アナンタナラヤナン S. “ヴェンキー” ヴェンカテシュ

Chennai Mambalamクラブ(インド)
2021-23年度国際ロータリー理事

シェカール氏が最も大切にしているのは、まさにロータリーのDNAである人道的活動です。 彼とはよく、夜遅くまで話し合います。 私はここ数年間、何時間も一緒に過ごしていますが、彼がいつ食事や睡眠をとっているのかいまだにわかりません。 シェカール氏には尽きることのないエネルギー、優れた対人スキル、行動を促す考え方があります。 その熱意は周囲の人びとを巻き込みます。 シェカール氏の任期中に理事を務めるのは、本当に幸せなことです。


ラシミ・シン/マデュリカ・ジャイン

シェカール氏の妹さん

兄のシェカールは夢想家で、兄が持つ夢は常にその前の夢よりも大きくて大胆です。 両親から受け継いだ社会奉仕への情熱、プラス思考と注意深さ、そして献身が成功の秘訣です。

兄はよく私たちに「Main hoon na」と答えるのですが、これは「大丈夫、私がついているよ」という意味です。 50年以上一緒にいますが、兄はいつでも有言実行です。


ブリン・スタイルズ

Barrie-Huroniaロータリークラブ(カナダ、オンタリオ州)
会長のエイド

初めてシェカール氏にお会いしたのは、2012-13年度のロータリー理事会でした。 お互いの関係はなごやかでしたが、親密ではありませんでした。 シェカール氏が2021-22年度の国際ロータリー会長に指名されたとき、妻のランディと私は、ラシさんとシェカール氏のエイドになるよう頼まれました。 それ以来、親密な友人関係を築いています。

シェカール氏の素晴らしいところは、アドバイスを聞き入れることです。 彼は、自身がすべてに精通しているわけではないことを自覚しているのです。 たとえば、彼は会長ノミニーになって以来、ロータリーの平和推進活動について理解と認識を深めてきました。 また、スタッフ、ロータリアン、平和関係のパートナーと話し合い、特に国連やロータリー平和センター、平和フェローとの取り組みをどのように強化できるかを学んできました。

さらに、シェカール氏はユーモアのセンスに優れており、それが人を惹きつけて安心感を与えてくれます。 話上手で、誰もが受け入れられていると感じさせる包容力があります。 ロータリークラブ会長と直接会う会長エレクト研修セミナーに出席できなかったことは本人にとっても心残りだと思いますが、その情熱は画面越しでも伝わることでしょう。


リツ・ケディア

シェカール氏のロータリー業務のアシスタント

シェカール氏を導く信条は 「奉仕とは、私がこの地球上に借りている場所に対して支払う地代であり、私はよい賃借人になりたいと思っている」というものです。 同氏が思い描く目標は、ほかの人には実現不可能に思えるかもしれません。 シェカール氏は自分の夢を現実的な目標に変換できるのです。 チームと力を合わせて作戦やタイムラインを見極めるとき、シェカール氏は本領を発揮します。 シェカール氏が優れた人物である理由は、仕事に対する情熱です。 その雄弁さに人びとは心を動かされ、彼の取り組みに協力します。 企画力にも優れていて、行動計画を確実に成功させるために草の根レベルまで深く掘り下げます。 同氏は、その過程の全体を通して、自ら積極的に関わります。

シェカール氏は約束を守る人です。何かをやると言ったら必ずそうします。 困っている人を助け、その人たちにもほかの人を助けるように教えます。 根気強い聞き手であり、よき相談役でもあります。私はそれを直接体験できたことを幸運に思います。 シェカール氏は私に、複数の優先事項をうまく調整する方法を教えてくれました。 周囲の人びとに対して、とても親切です。

カマル・サンヴィ

ダーンバード・ロータリークラブ(インド)
2019-21年度国際ロータリー理事

人は周囲の考え方に合わせることに慣れているため、思考の可能性を探求することをおそれています。 一方シェカール氏は、まだ実現していないものを思い描く不思議な力を持っていて、 ほかの人ならあきらめるような状況にも可能性を見出します。

また、常に現状に疑問を抱き、ロータリーの経験、成果、奉仕活動の改善を考えています。 シェカール氏は、私が知る中で最も革新的な人物の一人です。 あらゆる問題に、必ず解決策を見つけます。

シェカール氏は不動の姿勢と粘り強さで障害を乗り越える、とてつもない能力を持っています。 それがどんなに困難でも、目標を達成するまで休むことはありません。 チームのメンバーも休むことはなく、シェカール氏は彼ら一人ひとりが崇高な信念に従って行動できるよう努めています。

同氏にとっては、すべての物事が人生そのもの以上に大きくなければなりません。 大きなことを考えるのは珍しくありませんが、大きなことを考え、大きな目標を達成するのはめったにないことです。 シェカール氏が考える夢とは、眠っているときに見るものではなく、寝る暇を惜しんで叶えるものなのです。 同氏は「愛と思いやりは必需品であり、贅沢品ではない。人はそれがないと生きていけない」と考えています。 また、自分の家族を幸せにできない人は、ほかの人を幸せにすることもできないと考えています。


アナンド・シュレカ

Calcutta-Mahanagarロータリークラブ所属

シェカール氏とは2001年からの付き合いで、2005年のロータリー100周年の年には、密接に協力する機会に恵まれました。 私が彼について学んだのは、次のようなことです。 非常に集中力が高く、何事にもノーと言わず、機知に富んでいてユーモアのセンスがあり、話すときは必ず相手を楽しませ、そして何より、とても善良な人間であり、かつ親友でもあると考えています。 シェカール氏のあらゆる活動の根底には、真剣に向き合うべき対象は人類だという哲学があります。

2008年、コルカタに新しい眼科医院を建てることを夢見ていたシェカール氏は、 インド国内で指折りの眼科病院であるL.V.プラサード・アイ・インスティテュートとのパートナーシップを確立しました。 資金集めに協力し、自分の時間や財産、労力を費やしてその自立経営を実現しました。

シェカール氏は常に先頭に立って行動します。 この国が災害に見舞われたときには、いつでもそこにシェカール氏の姿がありました。 グントゥールやベグサライで洪水が発生したときも、パキスタン国境付近またはネパールで地震が発生したときにも、シェカール氏は現地に駆け付け、超我の奉仕の精神で救援活動を行いました。

同氏は常に、より人の役に立つことを目指し、新たな奉仕分野を模索しています。 目標がトイレの建設であろうと、図書館の設立であろうと、同氏のエネルギーや先見性が損なわれることはありません。


キショール・クマール・チェルクマリ

ビジャーグエリート・ロータリークラブ(インド)
第3020地区2009-10年度ガバナー

初めてシェカール氏に出会ったのは、2008年にコルカタのクラブで同氏が講演したときのことです。 率直で大胆な発想を織り交ぜたスピーチに感動しました。 2010年にシェカール氏を地区大会に招待したことで、固い友情が始まりました。 また、イベントや委員会で協力する機会にも恵まれ、その並外れた労働倫理を目の当たりにしました。 ロータリーにおけるシェカール氏の使命は、とにかく奉仕です。

大きな夢を持っているだけでなく、熱心な聞き手でもあり、目的を達成するためにじっくりと観察し、分析してから計画を遂行します。 同氏はロータリーの強い信奉者であり、人に説き勧めたことを自ら実践しています。 また、民主主義を尊重し、グループで決定を下すときはすべての意見を慎重に検討します。 その姿勢から、一緒に働くすべての人も、最善を尽くすようになります。 同氏はチームのメンバーの長所を正確に見抜き、それぞれに最も適したロータリーの任務を割り当てることができます。 会議ではよく、逸話やユーモアを披露して単調な空気を一新します。

シェカール氏は以前、準備に数時間しかかけられない状態で地区大会に臨んだことがありました。 以前雇っていたある従業員が大会の開催地に住んでいて、シェカール氏を招待したのです。 無理なスケジュールだったにもかかわらず、シェカール氏はそれを受け入れました。 人間関係を保つことの重要性と同時に、どこから湧いてくるのかわからない活力、18時間労働の日々に耐える体力、あらゆる問題を即座に解決する能力を示してきました。


アニルダ・ロイチョウドリー

コルカタメガシティ・ロータリークラブ
第3291地区2007-08年度ガバナー

シェカール氏は常にポジティブなエネルギーを感じさせるカリスマ的指導者です。 人のやる気を上手に引き出し、型にはまらない考え方をします。 人との友情を育み、善意をもたらす、非常に親しみやすい人です。 決してあきらめない姿勢は最大の長所の一つです。 堅実な人柄で、よくある店でシンプルな料理を楽しみます。スパイシーなインドのスナックを食べるために、沿道の小さな店に立ち寄ることもよくあります。

シェカール氏とラシさんはお互いを支え合っています。 ラシさんは冷静で地に足のついた性格で、シェカール氏の大きい夢を後押ししています。


チャンダニ・メータ

シェカール氏とラシさんの娘さん

父は人生に対して計り知れない情熱と思い入れを持っています。 いつでもエネルギーと優しさにあふれていて、ユーモアのセンスと思いやりで人を惹きつけます。 不公平を直感的に見抜く力があり、父の奉仕への取り組みは、人びとの間の公平さと仲間意識へのこだわりが基になっています。 父はほかの人の熱意を引き出します。 そして最も重要なのは、人生と行動においてどんな困難にも負けない自由な心の持ち主だということです。


父は人生に対して計り知れない情熱と思い入れを持っています。 いつでもエネルギーと優しさにあふれていて、ユーモアのセンスと思いやりで人を惹きつけます。


シェカール氏とラシさんの娘さん


ラジェンドラ“ラジャ”・サブー

Chandigarhロータリークラブ(インド)
1991-92年度国際ロータリー会長

私がシェカール氏と知り合ったきっかけは、同氏を高く評価し、ロータリー内で頭角を現す可能性を予見していたパストガバナーのビジェイ・バンダリ氏とのつながりです。 カルカッタ・ロータリークラブの会員である友人のビネイ・ネバティアさんの話では、シェカール氏のアパートを訪ねると、そこら中に災害救援キットに入れる物資が置かれていて、シェカール氏と妻のラシさんが自ら箱詰め作業に励んでいることがわかるそうです。 私は、シェカール氏が自ら現場に携わる、奉仕精神の強いロータリアンであることを認識しました。

2004年スマトラ沖地震が発生したとき、シェカール氏のクラブでは、壊滅的な被害を受けたアンダマン・ニコバル諸島の人びとのために、何百もの救援キットが作られました。 シェカール氏は、遠く離れたベンガル湾の各島との間を何度も往復してキットを届け、避難所の設置を促進しました。 また2015年には、壊滅的な地震が発生したネパールに向けて、シェカール氏が用意したキットが届けられました。


ラシ・メータ

シェカール氏の妻

シェカールは、深い感情と大きな心を持っています。 純粋に優しいだけでなく、人の優しさを見抜き、小さな善意を褒めたり励ましたりすることを惜しみません。 人と一緒に働くのが好きで、リーダーであると同時にチームの仲間でもあります。 チームと連携するとき、彼の喜び、エネルギー、能力は倍増します。 彼はとても前向きで熱意のある人です。 失敗したときのことを考えて落ち込んでいる姿を見たことがありません。 どちらかというと、より強く、より周到に難しい状況を乗り越えています。 困難な状況でも明るい兆しが見えるように心を鍛え、「必ず乗り越えられる」という信念をしっかりと持っています。


ロータリーは、両親の個人としての成長に大きな影響をもたらしてきました。 世界を旅し、多くの国の人びとと出会うことで、より多くの知識を身に付け、己を知り、謙虚で思いやりのある人になりました。


Vapiロータリークラブ(インド)、2011-12年度国際ロータリー会長

カルヤン・バネルジー

Vapiロータリークラブ(インド)
2011-12年度国際ロータリー会長

初めてシェカール氏に会ったのは25年前です。 私は国際ロータリーの理事でしたが、当時のRI会長のハーブ・ブラウン氏から、当時コルカタと同じ地区であったネパールのカトマンズで南アジア会議を開催するよう要請を受けました。 地区ガバナーはイベントの企画を手伝ってくれる若いロータリアンのチームを割り当ててくれました。その中でも明るく聡明で、ときに遠慮のない発言をする若い男性が私の注意を引きました。 その男性はあふれんばかりのアイデアや熱意、新しい考えを持ち、常に学ぼうとする姿勢を見せていました。 それがシェカール氏との初めての出会いです。

ネパールのイベントが成功した後も、シェカール氏と私は連絡を取り続けました。 彼が地区ガバナーに選ばれ、数年後には理事に選ばれたとき、私は彼のロータリーでのキャリアを興味深く見守っていました。 人びとはどのような仕事を与えられても熱心に彼をサポートします。彼の人を動かす能力にはいつも驚かされました。 彼は抑えきれないほどの新しいアイデアを持っていました。

2004年スマトラ沖地震発生の後、シェカール氏はアンダマン・ニコバル諸島へ赴きました。これはインド洋の1,000マイル沖に浮かぶ島々で、彼が担当する地区の一部です。 この経験が後に、テント、寝具、洗面用品、ろうそく、衣類、基本的なツール類が入ったすばらしいキットの考案につながりました。 インド全地区のロータリアンが資金を援助しました。ネパールで地震が発生したり、チェンナイで津波が発生したり、オリッサでサイクロンが発生したり、マハーラーシュトラで災害が発生したりすると、キットは24時間で届けられます。 そのすぐ後に、シェカール氏自身が常に駆け付けます。

ロータリアンによって開設された英国を拠点とするシェルターボックスは、世界中どこにでも災害後の救援物資を届けることで国際的に知られています。 2015年頃、ロータリー理事会はシェルターボックスと会って長期的な協定の交渉をするようシェカール氏に求めました。 シェカール氏はそれで成功を収めただけでなく、シェルターボックスの役員も務めました。

ロータリーに対する長年の誠実さと献身により、シェカール氏はさまざまな場所で出会うロータリアンのほぼ全員から、絶大な信頼と献身を受けてきました。 シェカール氏がロータリーで次々と人を惹きつけていく様子を、私は感心して見守っていました。同氏がインドで識字率100%を目指す任務を引き受けたときも、驚くことはありませんでした。 これをどうやって実現するのか、誰も確信はありませんでした。 インドの人口は13億人で、その約4分の1は読み書きができません。 シェカール氏はインド政府とつながり、すべての適切なNGOに参加して、ロータリーの努力と誠実さを示しました。

識字率の課題は、インドをポリオのない国にすることと同じくらい重要です。 シェカール氏がロータリーを率いている現在、私はその達成を確信しています。 そしてシェカール氏により、ロータリーは奉仕活動だけでなく、あらゆる場所の人びとを結びつけることで世界中に認められるようになるでしょう。

本稿は『Rotary』誌(2021年6月号)の記事を翻訳したものです。


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会長の略歴

 

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