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世界中のロータリープロジェクト

2021年11月

カナダ

Haliburtonロータリークラブ(オンタリオ州)が企画したプロジェクトにローターアクトクラブとインターアクトクラブが協力し、3クラブ合同で料理本を制作しました。同クラブの新世代委員長であるアーシュラ・デヴォリンさんは、このパンデミックの最中、会員たちに何ができるだろうと考えたといいます。「自粛生活で誰もが料理に熱心ですから、地域のレシピ本を作るといいんじゃないかなと思いました」Haliburton Highlands Secondary SchoolのインターアクターとHaliburton Highlandsローターアクトクラブの会員が、らせん綴じの料理本のイラストとデザインを担当。掲載された84のレシピは3クラブの会員が集めました。料理本と広告の収益約2,800米ドルは、インドのコルカタ近くにある学校で、同クラブが15年来支援しているMahatma Gandhi Sishu Siksha Sadan学校に寄付されました。

米国

庭仕事を手伝ってくれる人を募集するネット上の広告を見かけたとジュディ・グロスさんから聞くと、Central Ocean Toms Riverロータリークラブ(ニュージャージー州)の会員たちはすぐさま行動に移しました。地元住民のコリーン・オンネンボ・ディーリアさんによる募集広告には、99歳の父アキーレ・”アッキー”・オンネンボさんが大好きな庭の手入れが大変で困っていると書かれていました。アキーレさんは元米国沿岸警備隊員で、1944年の連合軍によるノルマンディー上陸作戦に参加されたそうです。4月のある土曜の朝、6人の会員がシャベルや根覆い、花、砂利を手にアキーレさんの庭に現れました。「まさか超人たちが現れて庭の手入れを丸ごと引きうけてくれるとは夢にも思いませんでした」とオンネンボ・ディーリアさんは同クラブへの手紙に綴りました。

  • 7500.00

    1950年以降のベティクロッカー・レシピ本の売上冊数

  • 140.00

    2020年に世界中で前立腺がんを初めて診断された男性の数

セルビア

Belgrade Čukaricaローターアクトクラブは男性の健康問題を「劇的」に取りあげました。ここ何年か、同クラブは1250件以上の健康プロジェクトに資金を提供してきた世界的な男性がん啓発運動「Movember」(11月とひげを意味するマスターシュをかけている)のために演劇を公演してきました。医師で元会員のエミリア・イヴァンサビッチさんが脚本と監督を担当した「男性とほかの問題」という戯曲は、自殺や前立腺がん、精巣がんといった深刻な問題を面白おかしく取りあげます。イベントは新型コロナウイルス感染拡大のため一時中止となりましたが、2019年の上演では300人を超える観客が集まりました。「うちの会員は全員出演で、第2483地区のほかのローターアクトクラブからも特別ゲストが出演します」と同クラブの直前会長のクリスティナ・ゼジャックさんは言います。

タンザニア

発展途上国では、安全な交通手段がないために少女は教育を受けられないことがあります。例えば、タンザニアのタボラ郊外にあるNdevelwa Secondary Schoolでは「自転車で通学できるのはたいてい男子生徒のみです」とModesto Sunriseロータリークラブ(カリフォルニア州)会員のエリザベス・デミチェリスさんは言います。「そこで、ピンクの自転車というアイディアが生まれました」地元のArushaロータリークラブの協力を得て、同クラブは女子生徒に自転車を提供。ピンクという目立つ色を選んだのは盗難防止のためです。女子生徒とその家族と校長が、寄贈された自転車を責任もって取りあつかうという内容の契約書に署名しました。

  • 53.00

    Modesto Sunriseロータリークラブが寄贈したピンクの自転車の台数

  • 32.00%

    15歳以上のネパール国民の文盲率

ネパール

ロータリークラブから提供を受けた図書室兼コンピューター室のリソースルームを活用するためにネパール人教師たちに職業訓練チームが訓練を実施した後にも、プロジェクトの成果はあがりつづけました。「リソースセンターのおかげで、ネパールの農村でもこのパンデミックの最中にオンラインで授業が行えます」、とKathmandu Northロータリークラブ会員のラビンドラ・サパさんは言います。同クラブはコシデカのShree Ram Secondary Schoolを対象とするグローバル補助金によるプロジェクトをStoweロータリークラブ(バーモント州)と合同で行いました。同校の元ボランティアであるキャロライン・ホルコーム・ダンプさんは、Stoweロータリークラブの会員でパートナーであるラリー・ヒースさんと妹のジョーン・ホルコームさん、ディディ・カースリーさん(全員元教育者)を誘って2017年の後半にネパールに旅しました。リソースルームに約1,500冊の書籍と15台のノートブックパソコンやほかの備品を寄贈。Stoweロータリークラブと第7850地区がそれぞれ10,000ドルを提供し、ロータリー財団が15,000ドルをプロジェクト資金として提供しました。

この記事は、Rotary誌の2021年11月号に掲載されました。


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