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世界中のロータリープロジェクト

2021年9月

記事

米国

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ラスベガスサマーリン・ロータリークラブはバーチャル・ショーを開催してラスベガスで話題のエンターテナーたちに出演してもらいました。4月17日には“In the House … Your House”(自宅でショー)を300人ほどの視聴者がストリーミング再生。マット・フランコや小道具を使うコメディアンのキャロット・トップ、歌手のクリント・ホームズ、ロングランのレビューショー、ファンタジーなど、80分ほどの公演録画を楽しみました。「出演者は無料で出演してくれました」と同クラブの現会長マイケル・ターナーさんは言います。ロータリアンのデイヴィッド・カブラルさんとグレン・リットさんが動画制作に協力。このイベントの収益の20,000米ドルはNevada Partnership for Homeless Youthや、Nevada Childhood Cancer Foundation、パンデミックで貧窮した人びとに食糧を届けるために結成されたDelivering With Dignity、そして子どもの性的人身売買防止のために同クラブが実施している意識向上キャンペーンに充てられます。

米領バージン諸島

セントクロイ島のロータリアンがこの島の自然を愛する気持ちは、島全体で行われるアースデイのイベントによく現れています。セントクロイ・ロータリークラブの会員たちは、ボランティアと一緒にベツレヘム砂糖工場の跡地にマレーヤン・ドワーフココナッツを10本植樹しました。セントクロイ・ウェスト・ロータリークラブは16名のボランティアを募り(半数はクラブ外から)、フレデリックステッド臨海地区でゴミ清掃を実施。セントクロイ・ミッドアイル・ロータリークラブの会員10名とその他ボランティアが同様の活動をクリスチャンステッドの大通りで行いました。セントクロイ・ロータリークラブ(ハーバーサイド)からは6名のチームがニームノキ1本とピンクシャワーと呼ばれるカシアグランディス1本を地元の中等学校で植樹しました。

インド

ジャンムーシティー・ローターアクトクラブは、1月にインド最北部ジャンムーシティーのマーケット地区にある公共駐車場にドッグシェルターを設置しました。「野良犬たちを救おう、という思いで動いていました」と同クラブ会員のチェイトリー・シャルマさんは言います。「スチールシェルターやタイヤと敷物で作ったベッドを設置し、防水シートでカバーして犬たちが極端な寒さと暑さをしのげるようにしました」ローターアクターたちは「犬たちの命を守るのに大きな効果がある」反射材のついた首輪を250頭の野良犬につけたといいます。このPAWsible Together(犬の脚pawとpossibleをかけたダジャレ)と愛称がついたプロジェクトの費用には、小型オイルランプと手作りパンやお菓子の収益から約150ドルが充てられました。

  1. 22,000

    ラスベガスで毎年開催される大会の数

  2. 10億

    毎年アースデイに世界中で活動を行う全参加者の推定人数

  3. 3500万

    インドにおける野良犬の推定頭数

  4. 5人に1人

    ニュージーランドで貧困に苦しむマオリ族と太平洋諸島系の子どもたちの人数

マラウィ

ポウハタンカウンティ・ロータリークラブ(バージニア州)の国際奉仕委員長に就任したポール・サバティーニさんには大胆な考えがありました。マラウィ出身のサバティーニさんは さんは、ポウハタン郡は飲料水の不足や深刻な衛生問題などの水問題を抱えているが、問題は森林破壊により悪化していると同クラブの仲間たちに説明しました。そこで、同クラブはアフリカのサハラ以南で小規模農場の援助に取りくんでいる非営利団体のTotal LandCareと連携。2015年には協力してデッザ砂漠に井戸を2か所設置しました。それ以来、地球にやさしいピットラトリン(落としこみ式の簡易便所)や、足ペダルで動かす灌漑用のポンプ、燃費のよい料理用こんろなども提供してきました。2020年には、同クラブは非会員の寄付者とともに10基の新たな井戸設置のために資金を提供。2021年には井戸がさらに新設されています。「この水のおかげで人の命が救えます」とサバティーニさん。

ニュージーランド

ウェリントン地域の郊外であるポルリアでは多くの貧しい人びとが暮らし、食糧、住居、雇用、家族や金銭に関して慈善団体などの援助を受けられずにいます。ポルリアの東側には、「マオリ族や太平洋諸島出身の人びとが多く暮らしていますが、その多くがコンピューターを所有していなかったり言語の壁があったりするために情報を入手できないでいるのです」と、ポルリア・ロータリークラブの前会長のジューン・ムルガンさんは言います。「誰にも助けてもらえず、希望を失い、社会参加があまり行えずにいます」この状況を打破するために、同クラブは3月に行政サービスであるCitizens Advice Bureau(無料の市民相談機関)の出張所をこの地に設立するのを手伝い、住民の一人ひとりが相談できるようにしました。同クラブがこのイニシアチブのために拠出した費用の3,000ドルには第9940地区の補助金が上乗せされました。

 

 

 

 

 

この記事は、Rotary誌の2021年9月号に掲載されました。


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