ロータリー青少年指導者養成
プログラム(RYLA)
執筆者:アービング J. "サニー″ブラウン財団管理委員。 本記事は「ザ・ロータリアン」誌1999年12月号で発表されたものです。
歴史
1959年、オーストラリア、クイーンズランド州は、クイーンズランド州の次世紀を祝うフェスティバルの計画にあたって、地元のロータリアンに援助を求めました。エリザベス二世女王が、当時20代前半だった従妹のアレクサンドラ王女をこの祝賀行事に送る予定であることを知ったロータリアンは、王女と同年代のグループを対象とした活動を行う計画を立てました。アボリジニの言葉で「祭り」または「一緒に楽しむこと」を意味するグンドゥー(gundoo)には、年齢17歳から23歳までの男女300人以上が参加し、大盛況に終わりました。大勢の青年を集めたこの行事の人気に勢いを得たロータリアンは、同じような若者を対象としたプログラムを年に1度行うというアイデアを思いつきました。当時の第260地区ガバナー、アート・ブランド氏は、二つ返事でこのプロジェクトを快諾し、こうして1960年5月2日、RYLAが誕生したのです。
オーストラリアの第258地区と第260地区が共同で委員会を設置し、青少年(14~30歳)に研修を提供し、人格と指導力を磨き、自己開発を助け、良き市民としての資質を育成するというRYLAの正式な枠組みを練り上げました。この枠組みが指針となってRYLAはオーストラリア全土に広まり、さらに、1971年のシドニー(オーストラリア)RI国際大会でRI理事会により国際プログラムとして正式に承認されるに至りました。
1998年には、RYLAは、世界に521ある地区の半数以上の地区が採用するプログラムにまで発展しました。同じく1998年、当時のRI会長、ジェームス・レイシー氏が児童に関する問題を強調事項とし、国際RYLA委員会を任命しました。この委員会は、ロータリーのこの特別なプログラムをさらに改善し、全世界に広げることを使命としていました。さまざまなRYLAでの経験を持つロータリアンが情報やアイデアを交換するためにRI本部に招かれ、参加者は、RYLAをさらに良いプログラムにするには、地域ごとの研修ワークショップを開催するのがよいと意見を同じくしました。
20年前、第5520地区が最初のRYLAキャンプを行った後、このキャンプに参加したある若者がRYLAでの自身の経験を、「キャメロット(アーサー王の王国の都)」という一語で言い表しました。RYLA委員長に宛てた手紙の中で、彼はこう述べています。「アーサー王の物語をご存じなら、王が一人の青年の腕の中で息絶える時、こう言ったことを覚えていらっしゃるはずです。『キャメロットを知らぬ者に出会ったなら、キャメロットと呼ばれる栄誉ある一時代が確かに存在したのだと、声を大にして伝えなさい』、と」 「グンドゥー」か「キャメロット」か?その両方であるRYLAというプログラムを持つ私たちは、何と恵まれていることでしょう。ロータリーの未来を確かなものとする投資であるRYLAの核心にあるのは、献身、情熱、そして慈愛です。ロータリアンなら誰でも、この素晴らしいプログラムに参加し、人生を変える体験を味わうべきです。
* アービング J. “サニー” ブラウン2000-04年度ロータリー財団管理委員は、この記事が発表された当時、RIのRYLA委員長を務めていました。また、RI副会長および2001年サンアントニオ国際大会委員長も務めた経験もあります。