ポリオ撲滅の用語集
急性弛緩性麻痺(AFP)
ポリオの全症例の1パーセントに起こる身体障害で、 ポリオ に感染した手足が不自由となり、変形します。急性弛緩性麻痺は他の疾患が原因で起こる場合もあるため、迅速に糞便を採取して 研究所 に送り、ポリオが原因であるかどうかを確認しなければなりません。 監視(サーベイランス)活動 は、各地域におけるポリオワクチンの予防の成果を判断するために、麻痺を発症した人がいないかどうかを監視する活動で、ボランティアによって行われています。
撲滅の証明
ポリオが撲滅されたという世界的証明がロータリーの第一の目標です。 監視活動 を通じて、ポリオウィルスの感染が少なくとも3年連続検出されない場合、保健当局がその地域をポリオ無発生(ポリオフリー)地域として証明するかどうかを決定します。
クラブのポリオ・プラス委員会
クラブレベルにおけるポリオ撲滅活動を推進、支援するため、クラブ会長により任命されます。クラブ・ポリオ・プラス委員会の活動の焦点は、クラブの所在地域でポリオが発生しているか否か、また、その地区や国がポリオ撲滅のどの段階にあるかによって異なります。
コールドチェーン
経口ポリオワクチンを適切な温度に保つための、ワクチンの保管と運搬方式およびその関連設備(冷蔵庫、断熱ボックスなど)。
地区ポリオ・プラス小委員会
この委員会の責務は、ポリオ撲滅へのロータリーの取り組みを支援し、ポリオ・プラス活動に参加するよう全ロータリアンに奨励することです。各地区のポリオ・プラス小委員会の焦点は、地区内でポリオが発生しているか、(発生している場合には)地区や国がポリオ撲滅過程のどの段階にあるかによって異なります。
世界研究所ネットワーク
このネットワークは、正式に認定された145カ所の研究所から成り、これらの研究所は、 急性弛緩性麻痺(AFP) の患者から集められる糞便からポリオウィルスを検出する標準手続に沿って、検査を行っています。この検査の目的は、急性弛緩性麻痺の原因がポリオウィルスによるものか、それ以外の疾患によるものかを判断することです。「 監視(サーベイランス)活動 」の項もご覧ください。
世界ポリオ撲滅推進計画
世界予防接種活動を支援する 国際ロータリーとその世界的パートナー である世界保健機関(WHO)、国連児童基金(ユニセフ)、米国疾病対策センター(CDC)によるグループ。この世界的パートナーシップは、1988年、世界保健機関の加盟169カ国が世界的にポリオを撲滅するという決議を採択したときに形成されました。この推進計画におけるロータリーの役割は、 ポリオ・プラス ・プログラムといったプログラムを通じて活動することです。
ポリオの流入
ポリオ常在国 から、以前にポリオのなかった国々にポリオウィルスが飛び火すること。
インターナショナル・ポリオ・プラス委員会
方針、方策、予算、補助金要請について、財団管理委員会に勧告を行い、ポリオ撲滅補助金の進捗状況に関する報告を行うRIの委員会。 ポリオ・プラス ・プログラムの運営全般を見直し、プログラムの目標に関して管理委員会に勧告します。さらに、ポリオ・プラス・プログラムのあらゆる面で指導し、調整に当たります。現在の委員会メンバーの氏名と連絡先は「Official Directory(公式名簿)」をご参照ください。
単価経口ポリオワクチン
3種類あるポリオウィルスのうち1種のみに集中して作用する経口ポリオワクチン。効果が高いことから、単価経口ポリオワクチンは、1種のみのポリオが発生した場合、また、1種のみの流行が確認されている地域での予防接種キャンペーンで、戦略的に用いられています。
掃討作戦
標準的な監視活動によりポリオ感染の最後の地域が確認されたとき、その国で掃討作戦が行われます。この作戦によって、ウィルスがまだ潜伏していると思われる感染リスクの高い地域で、戸別訪問による予防接種が行われます。
全国予防接種日(NID)
定期的な予防接種活動を補足する活動。ポリオウィルスの感染の連鎖を断ち切るために、最も高いリスクを抱える年齢層(通常、5歳未満)のすべての子供に経口ワクチンを投与し、大規模かつ組織的な予防接種を行いまワクチンを投与することによって、最も高いリスクを抱える年齢層(通常、5歳未満)のすべての子供に予防接種を行い、ポリオウィルスの感染の連鎖を断ち切ることを目的とした予防接種を大規模かつ組織的に行います。 ポリオ常在国 では、通常、少なくとも3年間、毎年数回にわたって全国予防接種日を実施します。「 掃討作戦 」の項もご覧ください。
国別提唱アドバイザー
ポリオ撲滅提唱グループ の活動の支援として、国政府に寄付を求めたり、働きかけを行うために任命されたロータリアン。氏名と連絡先は「Official Directory(公式名簿)」をご参照ください。
国別ポリオ・プラス委員会
自国のポリオ撲滅の目的を実現するために、ロータリー財団を支援します。委員長の氏名と連絡先は「Official Directory(公式名簿)」をご参照ください。
NID
「 全国予防接種日 」の項をご覧ください。
経口ポリオワクチン(
OPV)
アルバート・サビン博士によって開発されたワクチンで、口から投与し、3種すべてのポリオウィルスに効くものです。OPVは、比較的安価で、訓練を受ければボランティアの人でも簡単に投与できることから、ポリオ撲滅活動で使うワクチンとして選ばれました。ワクチン接種を受けた人の糞便中に、短期間、ワクチンによるウィルスが排出されるため、地域単位での「集団予防接種」が必要とされています。
ポリオ
ポリオウィルスによって起こる身体麻痺を伴う疾患、急性灰白髄炎(poliomyelitis)の短縮名称。「 急性弛緩性麻痺 」「 ポリオ常在国 」の項もご覧ください。
ポリオ常在国
ポリオの感染が途切れたことがなく、ポリオウィルスが自然に発生している国(地域の場合は「ポリオ常在地域」と呼ばれる)を指します。現在、ポリオ常在国は、ナイジェリア、パキスタン、アフガニスタンの3カ国です。
ポリオ撲滅提唱グループ
ドナー国とポリオ常在国に正確かつ一貫したメッセージが伝わるよう、世界ポリオ撲滅活動のための政府の追加の財政的・政治的リソースを動員し、ポリオ撲滅におけるほかの主要パートナーとの調整を行います。現在の委員会メンバーの氏名と連絡先は「Official Directory(公式名簿)」をご参照ください。
急性灰白髄炎(
poliomyelitis)
「 ポリオ 」の項をご覧ください。
ポリオ・プラス
1985年に設置されたこのロータリー財団プログラムで、ロータリーは、世界ポリオ撲滅活動に民間部門による支援を導入しました。ポリオを撲滅するために世界中の地域で行ってきたボランティア活動に加え、ロータリアンによる寄付額は、世界にポリオがないことが証明されるまでに8億5,000万米ドル以上に上ると予想されています。ポリオ・プラスの「プラス」は、今後のほかの保健活動に生かすことのできる全世界ポリオ撲滅の遺産を意味しています。「 世界ポリオ撲滅推進計画 」の項もご覧ください。
ポリオ・プラス提唱活動(支援の働きかけ)
ポリオ撲滅に必要とされる政治的支援や財政的支援を得るため、各国政府や多国籍団体に働きかけを行うロータリーの活動。提唱活動は、 ポリオ撲滅提唱グループ 、 国別提唱アドバイザー 、国別ポリオ・プラス委員会メンバーなど、少数ながら献身的なロータリー会員によって行われています。
ポリオ・プラス委員会
ロータリーの最優先事項である世界ポリオ撲滅活動を推進するため、ロータリーのあらゆるレベルに存在する委員会。「クラブのポリオ・プラス委員会」「国別ポリオ・プラス委員会」「地域別ポリオ・プラス委員会」「インターナショナル・ポリオ・プラス委員会」の項もご覧ください。
地域別ポリオ・プラス委員会
各委員会の調整を図りながら、地域で行われる予防接種・撲滅活動でロータリーを代表し、地域内の国別ポリオ・プラス委員会の見解を調整し、地域でポリオ・プラス補助金の優先事項を推奨します。また、単一国の委員会が成り立たない場合に多国籍ポリオ・プラス委員会として機能する役割を持ちます。現在の委員会メンバーの氏名と連絡先は「Official Directory(公式名簿)」をご参照ください。
ポリオウィルス
劣悪で管理の行き届いていない衛生状態によって 急性灰白髄炎 (poliomyelitis)を引き起こすウィルス。 ポリオに関する詳細はこちらからご覧ください 。また、野生型ポリオウィルスとも呼ばれています。
ロータリーの2億ドルのチャレンジ
ポリオ撲滅支援のためにビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団から寄せられた総額3億5,500万ドルの補助金に応え、国際ロータリーが開始した募金活動。
ロータリーの2億ドルのチャレンジ委員会
国際ロータリーのロータリー財団が「ロータリーの2億ドルのチャレンジ」の目標を達成できるよう活動するグループ。
ロータリーの2億ドルのチャレンジ・ゾーン・コーディネーター
「ロータリーの2億ドルのチャレンジ」の募金に関して、ロータリー財団地域コーディネーター、大口寄付アドバイザー、年次寄付アドバイザー、地区指導者、ロータリー財団職員の間の連絡を担当するロータリアン。チャレンジ・ゾーン・コーディネーターは、地区とクラブレベルの募金活動、ならびに担当地域内で「ロータリーの2億ドルのチャレンジ」のための大口寄付の懇請活動に関して責任を持ちます。
補足的な予防接種活動
発展途上国における予防接種率を高めるため、規模の大小にかかわらず実施される予防接種活動。補足的な予防接種活動には、 全国予防接種日 と準全国予防接種日が含まれます。
監視(サーベイランス)活動
地元、国、地域、世界レベルで行われるポリオ症例と感染状況の重要な監視活動。地元の保健関係者や小児科医が、ポリオに冒されている可能性のある子供から迅速に糞便を収集し、検査することを指します。「 撲滅の証明 」「 急性弛緩性麻痺(APF) 」の項もご覧ください。