平和フォーラムでアウンサンスーチーさんに平和賞を授与
記事: Arnold R. Grahl
2013年2月5日
写真上:ホノルル平和フォーラム(米国ハワイ州)で基調講演を行うアウンサンスーチー氏。写真提供:Phil Spalding 写真下:友愛の家で展示された折鶴
1月25~27日、ホノルル(米国ハワイ州)で開催されたロータリー世界平和フォーラムにて、ミャンマーの民主化運動指導者で、ノーベル平和賞受賞者のアウンサンスーチー氏が基調講演を行い、同氏に対し、平和で非暴力的な方法で民主主義を実現した長年の功績を称え、「ハワイ平和賞」が授与されました。
20年間の自宅軟禁の末に2010年11月に解放された同氏は昨年、ミャンマーで民主化を推進する野党のメンバーとして、 連邦議会議員に選出されました。
基調講演の中で同氏は、絶対的な平和の達成は困難ではあるが、それを目指して進まなければならないとし、人権を保証するには民主的な体制が必要であると訴えました。「私たちが欲する平和とは、恒久的な平和です。若い人たちに平和な国家構築の仕事を担ってもらえるよう支援する必要があります。前に進むためには、若い人たちの力が不可欠です」と述べた同氏は、平和構築における若者の役割の重要性にも触れました。ホノルルでの平和フォーラムは、平和プロセスへの若者の参加に焦点を当てたものです。講演のビデオはこちらをご覧ください。
若い人たちの参加
田中作次RI会長が今年度企画した3回の平和フォーラムの2回目となったホノルル平和フォーラム(1回目は昨年11月にベルリンで開催されました。3回目は、5月17~18日に広島で開催されます)には、1,800人以上のロータリアン、ロータリー学友、ロータリーの平和プログラムの支援者が集いました。
このフォーラムは、「平和にいたる緑の道」をテーマとし、平和推進における環境保全の重要性に焦点を当て、平和宣言も採択されました。
田中会長はフォーラムで次のように述べました。「ロータリーは教育、人道奉仕、若者とのつながりを通じて平和を構築しています。末永く続く平和を実現するためには、新世代の若者、その次の世代の若者に参加してもらい、ロータリーの平和構築活動を未来へ継承していけるよう彼らを支援する必要があります。健全な環境があってこそ、私たちは自分の可能性を最大限に生かすことができます。基本的ニーズが満たされれば、紛争の原因も少なくなります。紛争に資源を費やしていない人々や国は、その分みんなの利益になることに対して資源を利用できます」
ルイス V. ジアイRI元会長が招集者を務め、3回のフォーラムの開催地は田中会長が選びました。その理由として、ベルリン、ホノルル、広島はすべて、第二次世界大戦によって大きな被害を受けた場所であり、現在は、国家間の持続可能な平和の力を象徴しています。
「第二次世界大戦後に育った私は、平和の重要性を目の当たりにしました」と田中会長。「平和構築を実現するのは一生かかる仕事です。毎日、世界中の34,000のクラブが、支援を必要としている人たちにきれいな水、医療、教育、そして希望をもたらすことで、より平和な世界の実現に努めています」
本で平和を構築する
ロン・バートンRI会長エレクトは、このフォーラムに対するコメントの中で、以前にテキサス州サンアントニオで参加した本の寄贈行事で、新しい本を手にした子どもたちを見た時の体験について触れました。「本を手渡すことは、その子どもに自分が大切な存在であると分かってもらうためであり、そのように直接、クラブや一人ひとりのロータリアンが手渡すというのがロータリーなりのやり方」であるとし、「どうすればより平和な世界を構築できるでしょうか。一人のロータリアンが一人の子どもに最初の本を手渡すこと。これこそその始まりです」
ロータリー・クラブは長年、飢餓、貧困、疾病、非識字など、紛争の原因となる問題に草の根レベルで取り組むことによって、平和の実現に尽力してきました。また、ロータリーは2002年からロータリー平和センター・プログラムを開始し、国際的に活躍できる平和構築者の育成を行っています。 ロータリー・クラブは毎年、60名までの平和フェローを選考し、フェローは世界中のロータリー平和センターで平和と紛争解決の分野における修士号または専門能力開発修了証の取得を目指しています。
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